2019年4月14日日曜日

アナザーストーリー「ノストラダムス」「ソニーのCD開発」

久々、仕事も遊びもない日曜だった。こんなとき、出不精の私はTVかネットでやり過ごす。今日は録りだめビデオをたくさん消化した。

まず今月からBSで再放送されている「おしん」を全部見た。いやー、やはりすごいドラマだねぇ。子役の小林綾子の真っ赤なほっぺにはやられるわ。あんないたいけな子がつらい目にあっても健気に頑張る、どうしても画面を見てしまうよ。それが終わると朝ドラ100作目の「なつぞら」でも同じくらいの子役が他人の酪農家で頑張っている。NHK、そこの効果を狙ったかぁ。

おなじくBSの好みの番組「アナザーストーリーズ」。たくさんストックがある中でまずは「ノストラダムスの大予言」。これは私が中学生のころ大ブームになった。ただ出版社は当初ヒットに懐疑的で本屋から引き合いがあってもすぐには増刷しなかったそうだ。調子に乗って失敗した出版社のケースがそれまでいくつもあったから。また石油ショックで本当に紙が手に入りずらかったこともあり、それが返って読者の飢餓感をあおり、ますますこの世紀末ブームが加速していった。本当のところノストラダムスは大予言をしたのか?きちんとしたフランスの研究者によれば2000年以降の予言もしており1999年に世の中が終わるというのはそもそも間違いということだ。それに実際にあった出来事をさも当たったように後世の人が偽作した部分もあるという。

私はずっと以前のこてる日記でノストラダムスを話題にした。ブームの頃は乗っからず大学生になったころ中古本で読んでみたら「なあんだ単なるこじつけか、これは」と分かり、それ以降1999年のことは気にならなくなった。原本を読まず人の感想を聞くだけでは本当のことは分からないってことだった。

その次に見たのが「CD開発 “不良社員”たちが起こしたデジタル革命」で、ソニーの中でも協調性はないが個性的な社員らが当時の社長の方針に反して密かに開発を進めやがて革新的なCDという製品を世に出す話だ。これは私が大学生の頃と完全にリンクする。1年生のころから買い始めた「FMfan」という雑誌の特集で「最新話題はなんといってもPCMだ」という記事を見て「PCM?なんだそれ」と思ったことを思い出す。番組でもまだCDという言葉は決まっていなくてPCM(pulse code modulation)と言っていた。PCMとは簡単に言えば音をデジタル変換することだ。それを具体化したのがCDであり今のiPodやiPhoneもその範疇に入る。それまでのアナログ変換からの一大転機となるものでその記事から4年後には製品化された。1982年の10月1日がその日だったが実際は1日前の9月30日には発売が始まった。そのころにはCDの話題でオーディオ界は持ちきりだった。私もちょうどその日、CD以外のオーディオ製品を買い揃えた日で感慨深かったからよく覚えている。その時のCDプレーヤーは16、7万円もして高くてまだ買えなかったのだ。

あのころのソニーを始め日本の会社は元気があった。2000年以降はアップル始め海外のネット系会社にすっかり押されている。それに今度は中華系の勢いもあり存在感が薄い。優等生だけでは世界をリードするような企業にはなれないってことか。日本はこんなもんじゃないってことをNHKもこの番組で言いたかったんじゃないかな。

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