2017年8月26日土曜日

ポスト現代はなぜに文春新潮に負けているのか

人間ドックに置かれている週刊誌「ポスト」と「現代」は1ヶ月ほど経てば廃棄される。それを私はもらって自宅でちまちまと読むのだが、人前でないにしても「そんなの見てんの」と他の人に言われそうな気がして読むのがはばかれるほどだ。エロいグラビアがどこぞかしこにあって「いや、私はそれは見ていないなんだ」と言いたくても周囲は色眼鏡でみてくる。

ポストで必ず読むのが袋とじ、じゃーなくて井沢元彦の「逆説の日本史」だ。これは歴史をどうみるのかという独特(いや、まっとうなかの視点が素晴らしい。あとは国友やすゆきの漫画で主人公に豊満ボディの美女が何かと寄って来て毎号毎号エロチックなシーンが披露される。中身どうこうでなくいかにエロいシーンにこじつけるかで、ぱらぱらとめくって見ていくのにはちょうどいい。

この国友やすゆきさん、どんな経歴だろうと調べると、昭和28年1月1日生まれの還暦で何とあの東筑高校から早稲田に入り在学中に漫画を応募し手塚賞の佳作を受賞し漫画家になったという。で、師匠はというと池沢さとし。私は知っている。少年ジャンプを読んでいたからネ。私は「あらし!三匹」しか読んでいないが、間もなく「サーキットの狼」で大ヒットを飛ばしスーパーカーブームを牽引した漫画家だ。そう言われれば何となく絵柄も似ているねえ。

対する「現代」の漫画は竹中治夫の銀行員ものでややリアルな内容で絵柄もやや重く私はほとんど読んでいない。ただ8/5号のラストは主人公が料亭で部屋に入るとそこに若い女が「お待ちしとったわぁ」と誘惑しにかかって次号へとなっていた。「ポスト」ではホテルで主人公をはめようとする女がランジェリー姿で寄りかかってきていた。何だ結局そこが見せ場か、シチュエーションが全く同じというのに思わずぷっとなった。

2、30年前はこの「ポスト」「現代」が都会のサラリーマンを相手に一番売れていたはずだ。表紙も地味な「文春」や「新潮」はそれほどでもなかったように思う。それが今は文春砲などといった徹底した取材力でスクープをものにし一番売れる週刊誌になった。これって週刊誌はやはり読者が読みたい記事を載せるのが一番って証明だろう。ただ、これには今のネット社会も影響しているように思う。ポスト、現代が得意なグラビアは今はネットを開けばエロ画像含めいくらでも見られる。わざわざ週刊誌買って周囲の目を気にしなくても・・ってところだ。ポスト現代は文春新潮よりもネットに負けたといってもいいのではないか。

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