2017年8月10日木曜日

「都の西北」

高校野球今日の第4試合は宮崎の聖心ウルスラと早稲田佐賀の九州勢対決だった。以前は同地区同士の初戦対戦は組まれなかったが今はそれもある。早稲田佐賀は初出場で私は2回の攻撃の時に披露される校歌に注目していた。

初出場校の場合は大会本部の計らいで男声コーラスによって新たに録音される。はたして力強く高らか流れてきた校歌は・・

♪ 相馬御風作詞 東儀鉄笛作曲

都の西北 早稲田の森に
聳そびゆる甍いらかは われらが母校
われらが日ごろの 抱負を知るや
進取の精神 学の独立
現世を忘れぬ 久遠の理想
かがやくわれらが 行手を見よや
わせだ わせだ わせだ わせだ
わせだ わせだ わせだ

早稲田佐賀の校歌は実は早稲田大学の校歌そのものだった。それを知らないと佐賀は唐津にあるこの高校が「なんで都の西北なんじゃ九州の西北じゃろ」なんていじりたくもなる。早稲田実業の校歌は大学とは全く別ものなんだが新たに出来た付属校は大学とのつながりをはっきりさせるためか同じものにしたのだろう。

こういうケースは他にもありあの駒大苫小牧も駒澤大学と全く同じだった。初めて聴いた私はたかが付属高校に作詞が北原白秋、作曲が山田耕筰と超が付く大物だったことと曲自体がなかなか良くて驚いたものだった。あとで駒沢大学そのものと聞き合点がいった。あと東海大付属校は曲はどこも同じで詞を地域に合わせ変えている。作詞者は東海大創設者の松前重義だ。国際柔道連盟の会長もやった人物で1984年のロスオリンピックでは羽織袴で山下泰裕の試合を食い入るように見つめていた姿が忘れられない。

それにしての早稲田の校歌は素晴らしい。おそらく日本で一番有名な校歌だろう。よくも明治時代にこんないい曲が出来たものだと感心する。私はiPodに入れてちょくちょく聴いているくらいで他校校歌なのにソラで一番は歌えるほど。だがこれは早稲田大学も認めていることだが、元はアメリカの名門イェール大学の学生歌「Old Yale」を元歌に作られたことが分かっているという。さらに言えばその歌もイギリスで流行していた曲「The Brave Old Oak」が原曲とされており、さらに18世紀の曲「Hearts of Oak」がルーツではないかとも指摘されている。なーるほど、だからか。イギリスの古い民謡みたいなものなら唱歌オタクの私がなぜ好むのか分かる。唱歌は日本人作曲だけれど賛美歌や西洋の民謡がルーツだからだ。

今ではOld Yaleは歌われなくなっているというが、早稲田の校歌は100年以上歌われ続け今後も歌われていくだろう。元歌をパクったなんて卑屈になることはない、原曲を凌駕していると思えばいいのだ。

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