2016年7月19日火曜日

憩室出血スライド作り

ついこの前退院したばかりの90才代女性患者がまた再入院した。いや、よくある寝たきりの高齢患者ではなく自活できておりボケもない。先月の入院でS状結腸の憩室から出血したのだろうと分かっていて今回もきっとそこからの出血と推測はついていた。憩室出血は分かっても腸内にたくさんある憩室のどこからか特定するのはなかなかに難しい。今日は絶対に見つけてやろうと大腸内視鏡を挿入したが・・。憩室出血は時間が経過すると自然止血され出血源が分からなくなりがちで今回も難渋した。でもどうにかそれらしき部位を見つけ結紮ゴムで縛り上げるEBL法で処置できた。これが三度目の正直、今度こそ再出血しないでくれよ。

実はこれが来週、院内医局会で私がレクチャーするテーマだ。昨年12月から大腸憩室出血患者が増えて月に2、3人は必ずいる。4割は再発患者で以前の出血源を処置出来ずに退院したケースが多い。消化器を専門にする病院でも出血源同定率が30%前後と低く完全に治療出来ずに帰ってしまうからだ。青雲会病院でも以前は低かったが昨年12月以降は80%を越えていることが分かった。それはなぜか。一つは私があきらめずに2回、3回と大腸内視鏡を繰り返し出血源を探すからなのと、昨年9月から副送水機能がついた大腸内視鏡に新調し腸管内を洗いやすくなったことが大きい。血まみれになった管腔や憩室を洗うことで格段に出血源を見つけやすくなった。

で、内視鏡写真をデジカメに撮ったり止血処置を動画にしたりとちまちまとスライド作り(の準備)をやっている。でも、このところ毎夜寝てしまうのよねえ。21時から22時になると眠たくてダウン。床寝かソファ寝だ。そんなわけで残り1週間になったのにタイトルの1枚しかできていない。明け方起きて続きをやればいいのについネット麻雀をやったりして・・。この調子なら仕上がりは発表直前やな・・。

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