2023年12月27日水曜日

イ・ソンギュン・・なんで

一般の人はほとんど関心はないかもしれないが 、韓国発の「俳優イ・ソンギュンが27日午前、ソウル市内で遺体で発見された。地元警察によると、イさんのマネジャーが「遺書のようなものを残して家を出た」との通報をし、韓国メディアによると、イさんは薬物使用の疑いで警察の任意の事情聴取を受けていたといい、警察に対し「麻薬だとは知らなかった」などと否定していた。一方、韓国ではイさんに関する報道が過熱していた」とのニュースに、私はピクッと反応した。

え、イ・ソンギュン?聞いたことあるぞ。次の記事に「イさんは米アカデミー賞の作品賞を受賞した「パラサイト」で、物語の舞台となる家に住むIT企業の社長役を演じたほか、ドラマ「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」「パスタ~恋が出来るまで~」「コーヒープリンス1号店」などに出演し、高い人気があった」とあるのを見て「ああ」と思ってしまった。実に味のある良い俳優をまたこんなことで失うなんてー(がっくり)。

「パラサイト」も良かったが、なんといっても「マイ・ディア・ミスター(2018、tvN)」だよ。このドラマ、私が10点満点を付けた数少ない一つなんだ(173作品中4つのみ)。その男性主役がイ・ソンギュンで、主人公は20歳近くも違うIU(アイユー、女優としてはイ・ジウン)だった。つまずきながらも生きていく登場人物たちの演技が素晴らしく、若くつらい人生を歩んでいるIUが中年のイ・ソンギュンに少しずつ惹かれていく理由もドラマでは納得がいっていた。それはイ・ソンギュンの単なる演技ではなくその人柄にそのようなものがないと説得力が欠ける。単純な薬物疑惑で消えて欲しくない俳優だったのにー。
上の写真は「マイ・ディア・ミスター」での二人だが、ドラマの世界からすると二人仲良く座って笑っている状況はありえないもので、ドラマを見た人なら分かるはずだ。これは宣伝用の写真だ。IUはイ・ソンギュンのスマホを盗聴することで相手への見方が変わっていくし自身も変わっていく。登場人物たちが実は皆さびしさを抱えた人たちでやがてそれが癒やしにつながっていくという共感力を呼び起こすドラマだった。

それにしてもだ。私が満点を付けた他の3つのドラマ「冬のソナタ(2002、KBS)」「復活(2005、KBS)」「ファンタスティック・カップル(2006、MBC)」で、冬ソナはパク・ヨンハ、ファンカはキム・ソンミンというメインキャストが自殺をしている。4人中3人もだなんてー。復活のオム・テウンは最近ドラマには出ていないが大丈夫やろな。

魅力的な低音ボイスのイ・ソンギュン、ご冥福を祈ります。残念・・。

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