2023年12月11日月曜日

雨の日と月曜日が重なれば

カーペンターズに「雨の日と月曜日は(Rainy Days and Mondays:1971)」という曲がある。「雨の日と月曜日はいつも気が滅入ってしまうの(Rainy days and Mondays always get me down)」と歌詞の中でリフレインされる曲だ。

朝、通勤のため、雨中高速北インターに向かっていた私は、国道3号を渡って高速入口に来た瞬間に「はあ・・」と気が滅入ってしまった。渋滞だよ。雨の日の月曜日、よく事故が起きて渋滞が起きるんだ。朝礼には間に合いそうもないな。30分くらいの遅れですめばいいが・・。↓の写真を撮ったのが午前8時2分。渋滞は7時過ぎには始まっていたらしい。知っていれば一般道へと回避していただろうに。事故は料金所手前の坂道で起きているらしい。スリップ事故に違いない。
ちんたらちんたらと車は進み、いらいらしつつも大谷のドジャース入りを朝のワイドショーが特集しているのを見ながらで少しは気が紛れた。確か3年前の7月1日も雨の月曜であの時は大雨による高速閉鎖になり超大渋滞となり、吉野インターまで車が続き脱出するのに4、5時間かかった。病院に着いたのは午後の13時を過ぎていた。途中、尿意があって、車を離れ料金所のトイレに走ったのを思い出す。あれと同じは勘弁だ。

高速に入って約50分ほど経った頃、坂道の事故現場を通った。見事に車がひっくり返っている。運転手や警察がいて現場検証をしているようだった。
ここを過ぎたら、あとはスイスイ。9時過ぎには病院に到着した。案の定、鹿児島からの勤務者はみな遅刻だった。

急いで電子カルテに向かい、週始めの採血結果を確認しようと思ったら、続けざまにピッチが鳴った。人間ドックから「ダヒロDrが来られていません。先生、代わりに人間ドックの診察をしていただけませんか・・」、5階病棟から「総胆管結石性の胆管炎の患者さんの主治医になって欲しい」、院外の山師だ内科のヤマヒロDrから「消化管出血と思われるヘモグロビンが4.2の患者さんを引き受けて欲しい」ホントに5分間の間にこれらの要請が私にあったのだ。強烈なストレス。でも一つ一つやるしかない。まず人間ドックは待ってもらい、ヤマヒロDrのを受け入れ受諾し採血、点滴、胃カメラの指示を出しておいた。そして病棟胆管結石患者には後で指示を出すからとだけ伝え、ドック診察に向かい20人弱診察したところでダヒロDrが遅れてやって来て交代した。ふと思い出すに、今日の午前業務は内視鏡室での胃カメラ担当だったんだが・・。

病棟に寄って患者の診察をし「夕方にERCPをするから」と説明をし、外来に寄ってスタッフに「山師だ内科からの救急車が来たら、今日外来担当のダヒロDrに最初の診察をしてくれ」と頼み、ようやく内視鏡室に行くことが出来た。数人胃カメラしたところで、ヘモグロビン4.2の紹介患者が運ばれて来た。うちで採血し直すとヘモグロビンは3.5まで下がっていて危険な状態だった(女性の正常値は12程度だから相当な貧血)。点滴速度を速め、緊急内視鏡を開始した。鎮痛剤を内服しているという前情報から、よくある消化性潰瘍だろうとばかり思っていたら、意外や意外、胃の噴門部に出来た大きなポリープからの出血だった。急遽胃のポリペクトミーを実施し止血処置となった。

この後は予定されていた大腸内視鏡もやり、昼休みはほとんどなかったが、大腸内視鏡一例を他のDrにしてもらえ、2、30分内視鏡室で仮眠が出来たのはよかった。ERCPは夕方になり、どうにか総胆管結石を排石出来たものの既に18時を過ぎていた。

はぁ〜、「雨の日と月曜日が重なれば気が滅入ってしまう」そんな感傷に浸る暇もなく、仕事バタバタに追われたのであった。

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