2023年12月14日木曜日

メジャーリーグ優勝記録表でニヤニヤする

私は高校野球やメジャーリーグの優勝記録を見るのが大好きだ。ずっと眺めていられると言ってもいい。単に結果が記載されているだけなんだけれど、じーっと見ているとそれぞれのチームの栄枯盛衰がにじみ出ていて飽きないのよ。↓は今年のワールドシリーズ優勝チーム・テキサス・レンジャーズでチーム創設63年目、3度目の出場での初制覇だった。

大谷翔平がドジャースに移籍すると知って、彼はほぼベストの選択をしたと思っている。今、日本のマスコミでは「ドジャースは名門でしかも常勝軍団」って説明がなされているけれど優勝記録マニアの私からしたらちょっとそれは微妙だ。まあ19世紀からあるチームでニューヨークのブルックリンを本拠地にし1958年にロサンゼルスに移転し、人気はメジャーでも上位にあるという点では名門と言っていいかもしれない。しかし常勝軍団というのはちょっと違うんだ。確かにここ10年は毎年プレーオフに出場し3回ナ・リーグ優勝して1回ワールドシリーズ優勝しているが、1988年にワールドシリーズ優勝以降の約20年間は全くダメだった。野茂が入団していた頃は話題性はあってもあまり勝てなかった。石井一久がドジャースで17番を付けていた2000年代前半は石井曰く「オーナーがドジャースという球団を持っていることに満足している」とのことで、この前書いた「勝利への明確なビジョン」を持っていないチームだったのだ。そして2011年経営状態が悪化しついに破産申告されるまでになった。が、ここで2012年投資グループのグッゲンハイム・ベースボール・マネジメントに売却されて以降は金満球団となり成績も安定、確かに常勝軍団となった。

しかし、ドジャースってチーム、伝統的に勝負弱いというかポストシーズンやワールドシリーズで弱いのよ。まあかつては同じニューヨークにア・リーグのヤンキースがいて毎回ワールドシリーズでは負けていた。1955年にシリーズ8回目(対ヤンキースとは6回目)にしてようやく初の優勝を達成することが出来た。21回もワールドシリーズに進出して7回しか優勝出来ていないという見方も出来るのだ。ヤンキースについて言えば、40回ワールドシリーズに出て27回の優勝と圧倒的だから一番の名門チームと言うのに誰も異論はないだろう。今のドジャースは地区優勝やリーグ優勝じゃ満足出来ないはず。そこに勝ちにこだわる大谷が加入すればなんか期待出来るね。

ついでに優勝記録を眺めていると、ドジャースのライバルがサンフランシスコ・ジャイアンツだというのがはっきりと分かる。同じナ・リーグでともにかつてはニューヨーク(ジャイアンツはマンハッタンが本拠地)にあり、ともに1958年に西海岸に移転した。どちらも低迷期がありながらジャイアンツはワールドシリーズ進出こそ20回とドジャースより1回少ないものの、2010年代に黄金期を迎え、3回も優勝し計8回とドジャースより1回多くワールドチャンピオンになっている。この2チーム、レギュラーシーズンの対戦成績もほぼ五分でまさにライバルと言っていい。

他にもこの記録表を眺めているといろいろな発見があり時間が経つのを忘れるくらいだ。→https://ja.wikipedia.org/wiki/ワールドシリーズ
例えばイチロー所属で有名なシアトル・マリナーズが全30球団で唯一ワールドシリーズ出場歴がないとか、今は弱小貧乏球団に成り下がったオークランド・アスレチックスがワールドシリーズ出場14回で9回も優勝歴があるなどかつては名門チームだったこととか、両リーグのワールドシリーズ対戦成績はア・リーグが68勝51敗でかなり勝ち越しているが、これはかつてのヤンキースのおかげであって2000年以降は12勝12敗と拮抗していることなど興味が尽きない。まあ私は記録オタクだからねー、一般の人はそれほどでもないかな。

さあて、大谷所属するドジャースがワールドチャンピオンになるにはまだ投手力の補充が必要だ。山本由伸のドジャーススタッフとの面談に大谷も同席したという。山本、それに今永も来てくれたら来年のワールドシリーズ、ドジャースは大いに期待出来るぞー!

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