2023年3月18日土曜日

「短歌ブーム」だってよー

REGZAのタイムシフトマシンが勝手に録画したタイトルをぱらぱらと見ていると、3月15日NHKBS1のクローズアップ現代で「空前の”短歌ブーム”が映すもの 令和の歌に託した思い」というのがあってクリックしてみた。恥ずかしながら令和の今「短歌ブーム」が起きてことを全く知らなかったからだ。

冒頭、「短歌や和歌と言いますと、小野小町、石川啄木、俵万智さんなど思い浮かべる方が多いかもしれません」とあり、確かにそうだと思った。今まではこうした歌人の歌を味わうのが主流だったが、現代ではtwitterなどSNSを通して自ら短歌を詠む人が相次ぎ「#tanka」には毎分のように投稿され続けているという。スマホ、SNSの流行が背景にあるというのだ。そしてその流行を象徴する一首があるという。それが「まほぴ」こと岡本真帆さんの↓の一首だ。

「ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし」これは意中の人からの告白にはにかむ乙女心を歌ったものだ。ほう、俵万智の「「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの」が連想される。それはいいとしてこの歌が1.7万回もリツートされ、さらに思わぬ展開をみせた。みずから下の句を作り投稿する人が相次いだのだ。




みずからのずぼらエピソードを写真付きで投稿する、このようなさながら歌会のような現象はなんと投稿から5年経った今もまだ続いているという。岡本さんは歌集も出し、この手の本では1万五千部も売れベストセラーといえるという(となると、私も買った俵万智の歌集「サラダ記念日」の280万部は化け物ベストセラーだ)。その中の一首↓には感心した。
「にぎやかな四人が乗車して 限りなく透明になる運転手」うまいなぁ。

番組ではコロナ禍が短歌ブームを後押しした要因でもあると言っていた。新聞の短歌投稿欄の選者が「みなさんが自宅にこもるようになってから明らかに増えました」と証言していた。そういえば日常の些細なことをつぶやいて投稿するtwitterはそもそもが短歌と同質だったのでは。元から親和性が高かったのだ。

私にもずぼらエピソードはいっぱいある。ただ、そんなに短歌センスがないのかすぐには言葉として出て来ない。こてる日記を読み直して探してみると、3月4日の「その姿、カエル?」のエピソードくらいかな。

「ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、ストーブの前ではカエルだし」( ・_・;)

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