2023年3月17日金曜日

「最高です」は最後こう言えば最高だった

昨夜のWBC準々決勝、対イタリア戦は一人で見ていた。3回裏の大谷の打撃で予想外のバントには少し驚いたが、メジャーリーグでもたま〜にやっていたので「ああ、そう来たか」とニヤリとした。で、その後1点入っての2アウト1塁2塁の岡本に打順が回って来た時に打つのではという期待感が増した。というのも、その前の2回表での一塁守備で彼はいい動きを見せ、解説の古田敦也が「(2塁に任せてもいところを)積極的に行っているというのはね、僕は次の打席につながるんじゃないかな」と評していたからだ。

期待と緊張感が増し、固唾を呑んでTV画面を見つめていたところ、「ピンポーン」とチャイムが鳴った。宅配便だろうとは思ったが、うん?とも思った。帰宅時に不在票がありそこで日曜朝に届けてくれるようネット依頼していたのにー。玄関に出るとはたしてゆうパックの配達員でふるさと納税のお米だった。「ネットで配達日を頼んでおいたのですが」には「あ、いや、帰る前に寄ったのでそれはもうなしで」とのこと。まあ、後日より今受け取れるに越したことはない。

5kgの米を抱えてちょうど玄関から上がった時、なにやらTVから大きな歓声が聞こえて来た。すぐに居間に入ってTVを見ると、岡本が3塁をゆっくり回ってホームに向かって来るところだった。アナウンサーの「岡本の・・ホームランがここで出ましたっ!」と一段と大きな声での実況に3ランを打ち4ー0になったと知った。もう、「宅配便さんよー、タイミング悪いよー」と思ったと同時にこの試合もまた勝てると実感出来た。ただ大谷の投球は全力過ぎ唸りすぎで、後半はちょっとバテたんじゃないか。少しバランスを崩したせいかイタリアもすかさず2点を奪ってくる。まあその後は投手陣もしっかりしているから結局9ー3で勝ち、アメリカでの準決勝へ向かうことが出来た。

で、ヒーローインタビューは岡本和真だ。ここで皆さんもご存じ「最高です」の連発だった。それも中畑清の「絶好調!」や阿部慎之助のそれこそ「最高です!」とは違って妙に低いテンションの「最高です」だ。それでも結果に大満足の観客からは大きな笑いが出ていた。ただ惜しかったのはインタビューアーの「いよいよ戦いの舞台はアメリカに行きますが、この先の戦いへの意気込みを聞かせて下さい」にはちょっと「最高です」のセリフは合わないと思ったのか動揺してすぐに返答出来なかった。結局また「最高です」でごまかしたが、私がアドバイザーならここでそれこそ最高の返し技があったのにと岡本に教えたかった。

「(アメリカに)さあ、行こうぜー!」と元気よく言えば良かったんだ。最後の「ぜー」を少し小さめに言うことで「さーいこー(最高)」に聞こえ、絶対に受けたと思うけどな。あれじゃー〇カの一つ覚えと言われかねないヨ。こんなこともあるのだからインタビューでの受け答えも一流選手は事前練習をしておく必要がある。メジャーリーグの選手らはそういうことも大事な要素だと分かっていて、私が知る限り40年近く前からそうだった。昔のNumber誌に当時の原辰徳とあるメジャーリーガーのインタビューの違いを笑えるくらい比較してみせていたのを思い出す。例えばヌートーバーが死球を受けたことに対し「ちょうど凝っていたところに当たってほぐれた・・」と返したようにね。

岡本よ、今からでも遅くない。準決勝でもヒーローインタビュー受けることがあったなら、「最高です」を繰り返した後、最後に「決勝に『さあ行こう』」と言ってちょーだいな。

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