2023年2月8日水曜日

外科内科のお互い様

このところ病院の入院患者が多い。昨日夕方、腸閉塞(イレウス)の患者さんが他医紹介で来たのだが、私が入院指示をしていたのとすぐに大腸内視鏡処置(ステント留置)しなければいかなったため、まったく対応できなかった。門前払いはこの病院ではほとんどないのだが、結局1日待ってもらって今朝再受診して、外科に即入院になっていた。そして、今日の昼にも外来師長から「入院はストップです」との連絡が入った。

あら、腸管の炎症がひどくて入院加療依頼で近隣クリニックから来ていた患者さんはどうしよう。炎症反応も高いし憩室炎が悪化し穿孔の可能性すらあるというのにー。他院に紹介し直すか、それとも外来で点滴して今晩だけ自宅安静で乗り切ってもらうかと考え、後者で対応することにした。すると昼過ぎに「1床空きました」との情報が入り、すぐに私がそこを押さえた。他にも入院必要そうな外来患者や救急要請もあったりしたようだが、まずは目の前の患者さん優先じゃ。

で、入院させてよかった。夕方、念のために外科の信号Drに「もしかしたら腸管穿孔の可能性も・・」と話すと、信号Dr、読影で「腸間膜内にエアあり、腸間膜内穿破あり」で外科転科させた。すぐに手術ということではないが、絶食点滴、抗生剤処方で厳重経過観察することになった。ふう、やはり消化器疾患の中では重症な方だった。手術が必要かどうかの判断はやはり外科Drに一日の長がある。相談してよかったわ。

そして逆に外科からの依頼で明日に術後腸管狭窄の内視鏡バルーン拡張、ERBD抜去、癌性イレウス疑いの内視鏡が来た。はいはい、承知しました。これがほんとのお互い様、青雲会病院ではこうした患者さんのやりとりが頻繁に行われているのだった。

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