2022年6月1日水曜日

「スターリンとプーチン」

最近は夜21時ごろから眠くて、そのまま床寝や椅子寝をしたりして、未明の2時3時に目覚めるというパターンが続いている。で、TV付けると民放ではまったく見るべき番組はなくNHKかBS放送をぼうっと見ることが多い。

NHKBSでは先週5月23日に放送のあった「映像の世紀バタフライエフェクト」の「スターリンとプーチン」を特集していた。これはウクライナ戦争の今、なかなか面白い番組だった。スターリンと言えば日本を始め西側諸国では共産主義独裁者のイメージが強く、それはまさにその通りで、死を前にしたレーニンも「スターリンは危険だ」と評価していたほどで、権力のためには同胞の粛正殺戮など平気のへのざ、妻は夫のやり方に抗議してピストル自殺をし、愛娘も結局は米国へ亡命したほどだ。ロシア(当時はソ連)を強い国、大国にするためには何百万何千万の同胞の犠牲も辞さないという姿勢だった。併合後のウクライナに対しても飢饉で農作物が獲れないというのに「そんなことはない、嘘をねつ造するな」と略奪を続け、300万人もの餓死者を出し、ウクライナ国民は彼を恨んだ。それでナチスドイツが侵略して来た時、スターリンよりましとそれを歓迎する人たちも多くいたのだった。

プーチンはそのスターリンを高く評価している。いや、ロシア国民が自由はあっても弱い国より、束縛されても強い国を望むという背景があるのだろう。だからプーチンの独裁に近い20年以上もの政権を許している。プーチンはKGB出身ということもあり、密告者の毒殺、反政権的な検察の長官をハニートラップに仕掛け解任に追い込むなどの謀略が得意で、一番ひどいのはビル爆破がチェチェン共和国のテロの仕業だと侵略の口実にしたが、実は自作自演テロだったという悪業だ。目的のためには同胞を殺してでもいう姿勢・・ひどい。現代の西側世界でそれらがまかり通るのは至難の業でロシアという専制体制の国はやはり自由主義体制の国とは相容れないと思った。

いや、日本やアメリカも似たようなものでしょ、という意見はよして欲しい。日本では安倍の忖度野郎や岸田のアホと言っても何も捕まったり毒殺されたりはしない。マスコミ関係者も同様なのだが、ロシアでは毒殺されるし中国では捕まってしまう。北朝鮮では・・言わなくても分かるでしょ。資本主義や自由主義が完璧とは言わないが共産主義や専制国家よりはずっとマシだ。専制国家はいずれ無くなって欲しい。ロシアの二人の独裁者の番組を見てそのことを痛感した。

なお、6月5日17時15分からNHK総合でこの番組を再放送されるそうだ。みんなもぜひ見てみてー。

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