2022年1月24日月曜日

イギリスで出来て日本でなぜ出来ないのか

オミクロン株コロナが猛威を振るっている。検査技師長の難ガターさんはPCR検査などで夜遅くまで居残る羽目になったらしい。コロナ陽性者も20名を越えているとか。

夕方の所属長会議で可愛いんだ理事長が「無料PCR検査に来て『遅い、いつまで待たせるんだ』とクレームを言ってきた人がいた」とのことで、その人に対して「何を言うか」と叱ったと聞いた。そんなことを言われては一生懸命頑張っている職員のモチベーションが下がってしまうとのことだった。

発熱などでPCR検査の人たちが50名以上、保健所からの濃厚接触者PCR検査依頼もそれくらいあり、無料PCR希望の人たちが多少待たされても仕方ない状況なのだ。そこで人数制限をせざるを得ないとのことだった。無料PCRは先着50名までが目途だ。青雲会病院は今までクラスター発生はおろか院内発生も1例もない。職員感染者も今月1例目が発生したがこれまではなかった。発熱、有症状患者への対応、入院患者、救急患者への徹底したPCR検査を行い、かように防いできたが今度のオミクロン株は感染力が半端ないのでどうなることか。

ただ相変わらず重症感のない患者が多い。18床まで増やしたコロナ病床もすでに13人は埋まってきているが重症はもちろんゼロで中等症もほぼいない。若者が多いからとかまだ油断ならないとか言われているが、オミクロン株に関しては肺炎まで行かない患者がほとんどで、となればここまで大騒ぎしなくてもとやはり思う。感染者が過去最高だぁ〜とマスコミ始め騒ぐけど扱いをもっと緩く出来ないものか。データ的にはオミクロンは重症化率はかなり低いと外国のデータがあるからとりあえずは基準を緩める決まり(たとえば感染症2類相当を5類に落とす)などすればいいのに「混乱する」とか「また元に戻す羽目になったら」とかで一向に出来ない。これって日本人の特性じゃないのか。

昔のベストセラー「日本人とユダヤ人」で日本人は昔からの法律を変えずに変化に対応しようとする習性があると大宝令が時代に合わなくなっても変えようとはしなかったケースを代表例として上げていた。それにとりあえずはやってみようじゃないかもなかなか出来ない。5類がまずければまた2類に戻せばいいじゃないかが出来ないのだ。だから憲法改正が日本人にはできないのだ。70年以上も前に出来て一部は時代に合わなくなっている箇所もいくつもあるというのに金科玉条のごとく変えようとしない。9条のことだけを言っているのではない。私は「憲法は10年に1回は必ず改正を検討する」という一文が末尾にでも記されていたら良かったのにとさえ思う。

イギリスは違うねえ。きちんとしたデータもあって、昨年7月19日には規制全面撤廃にしていたのをオミクロン株が蔓延してからは規制をやや強化したものの、1月20日には新型コロナウイルの感染拡大が落ち着いたとして、規制の多くを撤廃する決断ができた。科学的根拠があやふやなまま、まん延防止等重点措置に踏み切る日本とは大違いだ。そのあたりは1月23日にフライデーデジタルに出ていた「「1日の感染者数20万人超え」でも英国が規制強化しない納得理由」が面白かった。→https://friday.kodansha.co.jp/article/225786イギリス人には出来てなぜ日本人には出来ないのか。「それを阻んでいるのが、日本の集団主義です」と立正大学教授の小宮氏(犯罪学、社会学)は指摘している。“みんな一緒に”全会一致でないと物事が進まない。だから、コロナ対策でも後手後手になってしまったんだとのこと。
日本は良い国、進んだ国とまあ思っているが、今回のコロナ騒動では一考の余地ありと思わざるを得ない。

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