2021年5月7日金曜日

ホームラン打とうがコロナワクチン打とうが

ネットニュースをあちこちクリックしていく中でこんなタイトルの記事を目にした。

「医療従事者だけど「ワクチンを接種しない」という選択 同僚たちが接種していく中で見えてきたこと」→https://this.kiji.is/758630720273563648

「新型コロナワクチンの感染に不安を抱える一方、ワクチンの安全性を疑問視する方も多くいます。ワクチンへの副反応への正確なデータがない状況の中、ワクチンを先行接種する医療従事者は接種する・しないの決断を迫られているといいます。」との出だしだった。

この出だしから私は少し不穏な気分になった。読んでみると、インタビューに答えてくれたのが埼玉県在住のAさん(40代・医療従事者)で都内の病院で看護師として働くシングルマザーとのこと。AさんにはBさんという17歳の子どもがいて、日本での先行接種が始まる前、テレビでワクチンの安全性について疑問視する内容が連日報道されていたこともあり、Bさんはそのワクチンの副反応について「怖い」と話していたそうだ。で、Aさんも副反応に対する不安もあったそうだ。

結局、Aさんはワクチンを打たない選択肢をした。記事を書いた記者は「医療従事者は感染リスクにさらされる中、このような葛藤も抱えながら、日々新型コロナウイルスと闘っているとAさんから教えてもらうことができました」と結んでいた。淡々とした書き方の中に「やはりワクチンを打たない方がいい場合もあるのね」と読者に思ってもらいたいのかなとも勘ぐってしまった。私に言わせると、このAさんという医療従事者は有り余る情報の中で正しい判断が出来ない、いわゆる「情弱」の人なんだなというぐらいにしか思えない。

実は大事な部分を私は抜かして記載していた。その部分はこうだ。「AさんのこどもBさんから「接種しないでほしい」といわれたそうです。その理由は副反応のリスクや「お母さんや医療従事者が実験台になっているように見える」というものでした」さらに大事な部分に続く。「Aさんは医療従事者という立場や地域の感染状況を考えると接種しなければいけないという思いがある一方、副反応に対する不安もありました。接種した数年後、副反応が起こるリスクについては、世界中で誰一人として知る人はいないからです

私はこのような不安を持つ人たちが子宮頸がんワクチン接種に反対する人たちなんだろうなとも思った。ワクチンの副反応が数年後に起こるかもしれない・・だって。よくそこまで心配できるな。そんなミクロの可能性まで。これまで様々なワクチンが開発され威力を発揮し人類に貢献してきた。天然痘はそれで根絶されたし、ポリオ(小児麻痺)は日本ではワクチン接種後の翌年から患者が激減した。ただ医療技術が未熟な時代にドイツでは結核のBCGで多くの子どもが亡くなったという悲劇もあった。しかし今回の例えばファイザー製のワクチンは先行接種したアメリカやイスラエルで有効性90%以上(これは驚異的な数字だ)で副反応でアナフィラキシーショックが出たにせよ、2回目の接種は半数以上の人で倦怠感頭痛発熱などの副反応が出たにせよ、亡くなった人はいないのだ。

この記事は4月下旬のものだ。その時点で「医療従事者を実験台」になんて国も大元のファイザー社も何も思っていないはず。だって4月よりも前にすでに有効性や副反応については結論が出ている。議論の余地はない。ただAさんが心配する「数年後の副反応」はさすがに誰一人として知る人はいない。でもよ・・おかしいよこの人。このコロナ禍の世の中なのに、起こるかどうか分からない遅発性の副反応を恐れている。これまでのワクチンの歴史からいってもほとんど起こる可能性はない反応を怖がっている。そんな人を大昔の中国の人は「杞憂」といって馬鹿にした。「杞憂」とは中国古代の杞の人が天が崩れ落ちてきはしないかと心配したという故事からで取り越し苦労をする人のことだ。

同じような杞憂の人がいて、それも某整形外科のDrで自身のサイトで主張している。私にはつっこみどころ満載の偏向主張なのだが読む人によっては大いに共感するかもしれない。→https://karyukai.jp/column/3778
ええい、面倒くさいから全文を以下に載せよう。

2月7日、インドではファイザー社のワクチンの強い副反応に関する複数の報告を理由に、このワクチンの安全性の承認を見送りました。インド保健家族福祉省医薬品規制当局は、『ファイザー社のワクチンは、インド以外の一部の国で接種後の障害、全身的なアレルギー反応、アナフィラキシーショック、その他の重篤な副反応が報告されているため、当局はこのワクチンの承認を却下した』と表明しました。

インドで却下されたワクチンを日本は推進しています。

2月19日、ワクチン接種により、副反応などで死亡した場合、国の予防接種健康被害救済制度で一時金4420万円支払割れると田村憲久厚生労働相が明らかにしました。また葬祭料として20万九千円、常に介護が必要になるような1級の障害が生じた場合は、18歳以上は本人に対して障害年金505万6800円(年額)を支給。在宅の場合には年額84万4300円の介護加算されることになりました。この情報に国民は、何か副反応があっても安心してワクチン接種できる、と受け取れるでしょうか。逆に死亡する危険性の高いワクチンだと思わないでしょうか。

ワクチン購入に際しての取り決めがあったとしても、製薬会社が作ったワクチンの副反応の損害賠償をなぜ政府がしなければならないのでしょうか。またワクチンによる副反応による死亡と認定するのは誰が行うのでしょうか。『副反応などで死亡』の基準と、その証明が問題になります。

まだコロナにかかってもいない健康な人に接種するワクチンは、安全性の確認が最も大切です。通常の治療薬よりも高い安全性、有効性が求められます。この安全性の確認には、少なくとも数年はかかります。特に小児や妊婦に対しての安全性の確認は非常に難しいのです。開発から1年もしないうちに、接種して良いのでしょうか。今回のワクチンはそれほど危険性の高いウィルスなのでしょうか。

コロナワクチンはmRNAワクチンです。このワクチンがDNAに影響することはないとファイザー社は公表しています。しかし我々人類はDNAをRNAで変えることの長期的な副作用については未知なのです。第三者が検証しているわけではなく、ワクチン製造会社の公表なのでそのまま信用して良いものなのでしょうか。

米大リーグの歴代2位の通算755本塁打を記録したハンクアーロン(86歳)は、ワクチン接種を国民に呼びかけるため、メディアを前に元気に接種を受けました。しかしその17日後に死亡しました。『自然死』との報道もありますが、死因が正式に発表されていません。黒人層は『政府は何かを隠している』としてワクチン接種希望者は24%でした。

日本でも、ハンセン病、薬害肝炎、水俣病、アスベスト、原爆病などこれまで、病気を認定されず長期間裁判になって被害者がなかなか救済されないできた歴史があります。こうしたことから国を相手に補償請求してもなかなか認められない可能性があります。

現在、医療関係者にワクチン接種が進められていますが、まさしく人体実験ですね。インドでは拒否したというのに。

読んで良かったと思ったのが「インドでは拒否したファイザー製のワクチンを日本はまずは医療関係者に人体実験をするのか」というところ。あはー、だからインドでは今現在コロナが凄まじく猛威を振るっているのか。納得したよ。それとワクチンの副反応で亡くなった場合に救済する制度に対し「逆に死亡する危険性の高いワクチンだと思わないでしょうか」と煽っている点も実に偏った意見だ。これはワクチンを不安に思う人たちに(ワクチンで死ぬ可能性はまずないのだけれども)少しでも安心して受けてもらうように最大限の配慮をしますよという政府のいわば親心だろう。『ハンセン病、薬害肝炎、水俣病、アスベスト、原爆病などこれまで、病気を認定されず長期間裁判になって被害者がなかなか救済されないできた歴史がある』ことを指摘しているが、だからこそ政府は起きてもいないコロナ副反応死について救済制度をきちんと準備してますよとアピールしているじゃない。なのに『国を相手に補償請求してもなかなか認められない可能性があります』ってハチャメチャだ。

mRNAワクチンは前にも書いたが非常に壊れやすくだから強冷凍にしないと運搬できないほどで人体に入ってもすぐに壊れてしまう可能性があるため接種後も筋肉を揉まないよう指導されている。投与されたmRNAはウイルスのタンパク質を作って役割を終えると短時間で壊されてしまうので、体内に残ることはない。mRNAの寿命が短いことが安全性につながっているのだ。正しい知識を読み取る力がないくせになにかと遺伝子にからめて不安を煽っているのはアナタの方でしょと言いたくなる。それに開発から1年もしないうちにという点も実際はすでにずっと以前から開発はされていて最先端の遺伝子治療の技術が実用化されそうな時期とたまたまコロナウイルスの発生が一致したため短期間で開発出来たのだ。

それにハンク・アーロンの話題も我田引水そのもの。接種後17日後に亡くなったことを死因が公表されない点と黒人層が24%受けなかったという点でコロナワクチン怖いでしょと誘導しているよう思える。普通に考えれば元本塁打王といっても86歳のじいさんだよ。ホームラン打とうがコロナワクチン打とうがいつ亡くなってもおかしくないじゃない。死因が公表されないなんて有名人にはあんまり言いたくない事情もあるだろうし、ワクチン拒否の黒人層はそもそも政府に不満を持っている人たちであろうしー。

これから日本でも高齢者接種が始まるが、私は今から予言しておこう。ワクチン接種して1週間以内に亡くなる人が必ず出てくると。逆にワクチン打てば絶対に1週間以内に死なないとなればそれこそおかしいと分かるはず。最近のニュースでワクチン接種後に大動脈乖離で急死した人の話題があったがそれをワクチン接種と結びつけるのは暴論だろう。ワクチン打ったその日に心筋梗塞を起こす人もきっといるはずだ。日本中に何千万といる高齢者には何もしなくても今から1週間以内に亡くなる人が絶対にいると、考えれば分かるでしょ。

これだけ皆の関心のあるコロナとワクチンの問題、ワクチンがコロナ終息の一番のキーであることはほぼ明白である。偏った考えを持つ人の主張に惑わされないようにしたい。先のAさんは上記の某整形外科のサイトを見て判断したのかもしれない。だとしたら実に罪なことをしてくれたわ。

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