2019年10月29日火曜日

「こてる日記」で泣けた

火曜から木曜までの3日間、私の朝一の仕事は子宮頚癌検診のスメア検査だ。1日平均4、5人で人間ドック室から毎回担当者が交代で付く。今日はシュミーズNsで旧青雲病院時代からのベテランナースだった。

その彼女が「先生にずっと言いたかったことがあってー」と言うではないか。「たまに先生の『こてる日記』を読ませているんですけど、読むたびに泣いてしまう日記がありるんです・・」「ほう」「カールさんが子どもの鼻歌を歌うって内容の日記で」「カールの鼻歌?ああ、確かセージやチッチ、ゲンちゃんを可愛がる鼻歌があるからそう書いたことあったな」「そうそう、特に最後の文を読むと毎回泣けてしまうんです」と言う。ええといつ書いたんだっけ。被検者の交代の合間にMacBookProに保存してある今年のこてる日記を検索してみた。2、3ヶ月前だったかな・・いや、もう少し前の5月10日の日記で「幼いセージを可愛がる鼻歌」のタイトルだった。読んでみる。

テルがセージの誕生日にLINEを通じて音声メッセージを残した。それはセージが幼い頃にママが「セーちゃんセーちゃん」と可愛がる鼻歌そのものだった。それをセージが「アニキ、うぜぇーよ」と反応したというもの。特にたいした内容ではない。その後も長男のテルだけは鼻歌がないということを書いて、最後に「まあ、みんな無事に大きくなってくれて、親として幸せなことだと思ったよ」と締めて日記は終わっている。え?そんなに感動する内容ですかぁ。
https://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2019/05/blog-post_10.html
しかしシュミーズNsにはグサッと刺さるものがあった。「私も男の子2人いて、今、大学生と浪人生なんですけど、下の子には私も鼻歌を勝手に歌っていました。上の子の時にはなんだかそんな余裕もなくて」「それに最後の文が今の自分の境遇とぴったりというか・・」という。10年以上も前、まだ上の子が小学校に入る頃だったか、彼女に聞かれて「公文式はやっていた方がいい」とか「ゲーム機は敢えて買ってあげなくてもいい」などアドバイスしたことがあった。もうそんなに大きくなっていたか。ただ、まだ浪人生を抱えていて落ち着く余裕がないのかな。不安の中にも子どもは大きくなってそろそろ親離れする時期でもある。

どうってことのない内容でも人によっては涙なくしては読めないこともある。泣いてしまう人がいたなんて、我ながら驚いたナ。

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