2019年10月31日木曜日

ワールドシリーズからネタをヒロウ

午前、メジャーリーグの優勝を決めるワールドシリーズの第7戦をやっていた。ワシントン・ナショナルズ対ヒューストン・アストロズというはっきり言って地味なチーム同士の対戦で3勝3敗、いずれも敵地でばかり勝利しての外弁慶シリーズとなっていた。その流れで行けばビジターのナショナルズが勝って初のワールドシリーズ制覇となるところだが、途中まで0ー2でアストロズがリードしていた。ナショナルズが先発のグレインキーをほとんど打てずこのまま行けばアストロズの2度目の優勝かと思われた。

しかしネットでチェックしていると、7回表にナショナルズが1点入れてこれは面白くなるかなと見ていたらその回に結局3点入れて逆転しよった。うわー、こうなれば外弁慶の完成やぁーと思って仕事にいそしんでいたら、いつの間にか試合終了し、6ー2で本当にナショナルズが逆転優勝した。旧モントリオール・エクスポズで一度も優勝することなく人気低迷にあえいで2005年にワシントンD.C.に移転しナショナルズとなり、球団創設から50年ようやく日の目を見た。おめでとうと言いたい。

となればメジャー30球団で一度もワールドシリーズに進出したことがないのはなんとイチローがいたシアトル・マリナーズただ1球団だ。イチローが入団したころは最高勝率でリーグ優勝決定戦に進出したが、当時強かったニューヨーク・ヤンキースに負けてワールドシリーズには出られず、その後低迷し続けている。そんなわけで日本人なら親しみのあるマリナーズがいつの日かワールドシリーズ進出、そして優勝する日を願いたい。高校野球オタクの私は歴史を紐解くというそんな観点からチームを応援する癖があるのだ。

メジャーリーグで言えば今年はナショナルリーグのナショナルズが勝ったが、これまで114回戦った対戦ではニューヨーク・ヤンキースの所属するアメリカンリーグが66勝48敗とかなり優勢だ。ヤンキースはチャンピオンになること27回と次点のナ・リーグのカージナルスの11回を圧倒している。ただ、ここ50年ほどは両リーグの優勝回数は拮抗しており、1930年代4連覇、1940年代から50年代5連覇などして「くたばれ!ヤンキース」というミュージカルも作られるほどのヤンキース一強時代の差が両リーグの差になっているといっていい。

もう一つトリビアネタでいうと、惜しくも優勝を逃したヒューストン・アストロズだが、実はワールドシリーズに初出場したのが2005年でその時は負けて、2年前に2度目のワールドシリーズ出場で初優勝をした。ただ、初出場した時は今所属するアメリカン・リーグではなくナショナル・リーグからの出場だった。2013年にリーグ再編によってナショナル・リーグからアメリカン・リーグに移動することになったのである。こうしたケースは1998年のミルウォーキー・ブルワーズのア・リーグからナ・リーグへの移動以来のことだった。だから2005年にアストロズが勝っていれば両リーグでの優勝したチームというおそらく今後達成されることがないであろう珍しい記録になっていた。

そんなことを考えたりして楽しむファンもいる。私は高校野球でよくそんなことをやるが、メジャーリーグでは福島良一さんがその典型で本を書いたりたまには解説にも登場しそのうんちくぶりを披露している。福島さんは小学6年時の1968年来日したセントルイス・カージナルスに魅せられてメジャーリーグオタクになったそうだ。小学3年だった私も覚えている。その時の秘密兵器がカージナルスで英才教育を受けた「野球ロボット」こと黒人選手のオズマで巨人の星飛雄馬と対戦し・・・おっとこれは「巨人の星」の中のお話だった。

そんなこんなでメジャーリーグだけでもちょっとした日記ネタは転がっていて拾う(披露する)ことができるねぇ。

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