2018年8月7日火曜日

おむつを食べる

今夜は当直。忙しかったのかといえばさにあらず、軽症の患者二人が早めに来ただけで20時以降は全く呼ばれなかった。で、明日退院予定のオマルさんのとこに行って3子局を打った。序盤から中盤にかけて我ながらすごく上手く打てて必勝態勢になった。オマルさんは一見無理と思える手をどこかで必ず打ってくる。何だとちくちょう、咎めてやろうと打っていると逆にこっちの隙を突かれることがよくある。今回はそこを冷静に対処できた。毎日のように囲碁AIマスターの打ち碁を並べているからかなぁ。後半は油断というか大石攻められ取られてしまい差が縮まったが8目差で勝利した。ふう。「強くなった・・」とオマルさんのつぶやきを聞きつつ「ありがとうございます」と後にした。

そうそう、書くのを忘れていた。昼過ぎに愛乱病院から内視鏡依頼があり、聞けば「おむつをちぎって呑み込んだ女性患者がいてー」とのこと。あー、またあの中年女性患者かいなと思ったが20才代とのことで別人だった。例の患者だったら過去4回毎回違った異物を呑み込んでそのたびに内視鏡摘出していた。今度は新人さんかいな。おむつは吸収性が高く場合によっては腸閉塞を来すこともあるから可能な限り胃から取り除く必要がある。すぐに救急車で来させるよう伝えた。

内視鏡で見ると食道に小さな破片が5、6個、胃の中にはメインのおむつが1個と破片1個ありそれらを地道に鉗子を使って取り出した。メイン破片は、8cm×3cmほどあった。意外と人手が入りどうにか就業時間内に取り切ったのは良かった。その患者は腕にはリストカットの跡があり自殺企図も何回かあるらしい。私は何も言わず返書を書いて付き添いの看護師に渡した。内科(消化器内科)にも難しい病気はあり治療に難渋するが、精神科のDrらはこの患者をどう治そうとするのだろう。私には肉体の治療に比べ精神の治療がはるかに難しく思える・・。

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