2018年8月3日金曜日

暴言には毅然と

昼の15時前、患者さんの番号を看護師が呼んだら、外来の席にいた初老の男性患者がいきなり「いつまで待たせるんだ!」と咆え始めた。おやおや、待たされていきり立っているみたい。看護師らが慌てて確認に走り受け付け番号をみて特に遅れているわけではなくまだその前の番号の患者も呼ばれていないとのこと。たまたま私が呼んだ患者さんはその人より遅い番号だったけど脳外科のDrが急変で診られなくなり代診で診察したのだがそれを聞いてカチンとなったようだ。

無視して診察を続けようとしたが、私の診察室の外来受付まで来てワーワー言っていたので「何を言っている!遅らせてしまっているわけじゃない」と負けずに怒鳴り返した。すると受付を通り越し診察室の裏側からその患者はやって来た。その顔を見たれば知っている顔で「順番どおりやっている。まだあなたより若い番号の人も待っています」と大声で言うと、患者もハッとなったようできっとクチビルを噛み「分かりましたっ」と握手を求めて来た。この間、わずか2、30秒だったろうか。あっという間に外来の騒動は鎮火したのだった。

看護師らに「センセ、ありがとう。カッコ良かったネ」と言われたが、最初順番を間違って遅らせていたら逆に素直に謝るつもりだった。でもそうではなく患者の短気のせいと分かったらひるんでははいけないと思った。それは職員を守るためでもある。確かに1時間近く待たされ遅い番号の人が先に呼ばれればいらつくのもの分かる。しかしこちらに落ち度がなければ暴言には毅然と対するべき。でも素直に応じてくれて良かったヨ。はあ。

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