2017年12月31日日曜日

大晦日はゆったりTV

当直明けて帰宅したものの疲労の影響は隠せず、TVを前に床寝ぐーぐーだった。NHKBSで黒澤映画の名作を続けて放映していてちょうど「七人の侍」のクライマックスシーンを見た。画質がデジタル処理されているのか以前よりきれいだ。続いては志村喬の「生きる」。以前この日記で冒頭の胃のレントゲン写真のナレーションにいちゃもんを付けたことがあった。ナレーター「これは、この物語の主人公の胃袋である。噴門部に胃癌の兆候が見えるが、本人はまだそれを知らない」で始まる。
写真を見ると確かに噴門部は怪しい所見だがそれよりも穹窿部や胃体上部の大弯がすでに変形しヒダ腫大があり、胃の拡がりの不良などいわゆるスキルス胃癌ではないかと思われるのだ。「スキルス胃癌の所見が見えるが、本人はまだそれを知らない」が正しいのじゃないかと思う。まあ、それだからといってこの作品の価値に何の影響もないのだけどね。(ただ、ネットで間違って「幽門部に胃癌の兆候が・・」と書かれてあるのが多数ある。誰かが間違って書いたものをコピペして流布されてしまったようだ。映画では間違いなく「噴門部」と語っているし、レントゲン写真でも胃の出口である幽門部は膨らみ良好で特に癌の所見はないのは明かだ)

で、そのまま見ていたつもりだったがまた寝入って床寝してしまった。次に目が覚めると今度は「用心棒」の後半だった。三船敏郎演じる用心棒桑畑三十郎が悪徳親分の丑寅一家の見張りを惨殺して、借金の形で情婦にさせられたおぬいを助け出し、小平に町から去るように計らう場面で、ここから意気をも付かせぬ展開で何度も見ているのにまた最後まで見てしまった。やや説教臭さもある「生きる」より娯楽に徹した「用心棒」がその後ハリウッドやマカロニウエスタンなどリメイクされ続けている訳がよく分かるわ。続く「椿三十郎」も大好きな作品で「用心棒」の主人公が藩内抗争にかかわり活躍する作品だ。でも録画設定にしてこれ以上見るのは止めた。すでに夕方だったしー。

夜はダウンタウンの「笑ってはいけない」は録画にして珍しく紅白を最初から見ていた。知らない歌手やグループが半分近いのにこれがなかなかチャンネルを変えようという気にならない。さすがNHK、気合いが入っているなと思った。欅坂46の「不協和音」は一度演じた後に総合司会のうっちゃんがぜひ一緒にパフォーマンスをしたいとのことでもう一度やることになったはいいが、センターの「てち」こと平手友梨奈がいっぱいいっぱいになって最後の決めポーズの時にも手が震えていたのは分かった。しかし直後にゲストの女優吉岡里帆が心配そうに欅坂のメンバーを見ていたのでうん?とは思っていた。あとで後ろのメンバーが過換気症候群で倒れる様子が映像に出ていたと聞き、ビデオで確かめると確かに後ろに倒れメンバーに抱えられる場面があった。
まだ若い子達はペース配分ができないからな。それは以前のAKBもいっしょで真夏の西武ドームでの過換気しまくりはドキュメント映画で一番注目されたシーンだった。

そのAKBグループだが今年はCD売り上げこそトータル1位だったものの活躍した印象度で乃木坂や欅坂いわゆる坂道グループに押されていた。紅白では事前にセレクトされた10局のうち3曲を人気投票でさせ歌う直前に知らせるという趣向だった。私は「きっと『大声ダイヤモンド』は入るんじゃないかな」と予想してみせた。はたして第3位に「大声」が入ってセンターの松井珠理奈がその瞬間涙目になって感激していた。(ロングスカートの乃木坂、軍服っぽい欅坂に対してAKBは赤のタータンチェックというまさにザ・AKBという衣装。個人的には大変満足。左端が松井珠理奈)
大ヒット曲の「恋するフォーチュンクッキー」を4位に抑えての3位はうれしかったろう。いやー、紅白で2008年の「大声」が聴けるとは以前からのAKBファンにとっては感涙ものだわ。ソニーに解雇された後この曲からキングレコードに移りAKBのCD売り上げが急上昇していったのは知る人ぞ知るだ。

残るは山本彩の「365日の紙飛行機」、今日でAKB卒業の渡辺麻友の「11月のアンクレット」で決まり。曲がというよりセンター曲を歌うメンバーの人気投票みたいになるのは仕方ない。まゆゆはやはりAKB全体のセンターにふさわしいって感じだった。まだいて欲しい気もするが10年以上も在籍しこれ以上彼女に頼るのもねえ。来年はソニー系の坂道グループにますます押されるかもと思うとAKBファンとしてはやきもきするが安定期に入っていると考えよう。

それで「ひよっこ」の特別編なんかがあって桑田佳祐も出てきてそろそろ安室奈美恵も出てくるなあと思ってはいたのだが、このあとの記憶がない。はっとして目が覚めたらすでに午前1時半ごろで行く年は過ぎ新年はあっという間に来ていたのだった。

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