2017年12月16日土曜日

運慶とはだーれい

今日は仕事はなくずっと家にいた。やらねばならないのは月曜朝のスピーチのスライド作成だ。ずっと考え、写真の整理をするもスライドは1枚も手を付けられなかった。はあ・・最近は前もって作ることができたのに、また締め切り間近、火事場のくそ力に頼るパターンになりそうだ。

そのかわりにチンタラとやっていたのはビデオ消費で録りだめたものを見ては消してハードディスク残量を確保していった。

その中にNHKBSの運慶特集「仏像ミステリー運慶とは何者か?」があった。この秋、運慶展が東京で開かれたのに合わせ3ヶ月くらい前に放送されたものだ。運慶は日本の仏師の中でもっとも有名な人物だろう。東大寺の金剛力士像や興福寺の無著像・世親像、高野山金剛峯寺の八大童子像など番組でも紹介されていた。運慶の作風でいくつか特徴的なものの中に玉眼(水晶)の使い方が優れているとナレーションが流れ、八大童子像の「恵光童子像」や「制多迦童子像」のアップが映し出された。(上:恵光童子、下:制多迦童子)
ほう、確かに。この玉眼をうまく使うことでまるで人間のように生き生きとした表情を作り出している。と、画面が番組の進行役である女優檀れいの横顔のアップに切り替わった。ほほう、これは。明らかに檀れいの玉眼と比較するような意図、演出だ。そしてその映像があまりにも美しくて思わず見入ってしまった。彼女に出演依頼したのはこれを撮りたかったからではないかと勘ぐりたくなるくらい。

カールが「わー、檀れいってびじーん(美人)!」と「あまりに美人でそっちのほうがびっくりだわー」と感心することしきり。元宝塚出身で及川光博と結婚していることでも知られている。仏像よりは生身の人間の方がよりリアルなのは当然だろう。でも十年、二十年経てば檀れいの美貌も衰える。運慶の仏像は百年、千年経っても美しさと存在感は消えることがない。画面を見てそれがよーく分かった。どちらにも良さがありこんな映像を放送してくれるNHKには感謝感謝で、受信料はきちんと払いますとも。ええ。

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