2016年4月6日水曜日

年を重ねるも悪くなし

忙しい中に当直もあり。今月は週半ばの当直が4回、土曜が1回組まれている。今夜はポツポツと患者がやって来るパターンで、ハイライトは22時半ごろ左背部痛でやって来た私と同年代の男性のケースだった。痛がり具合から心血管系の異常を疑い心電図をとると明かな異常があった。まず心筋梗塞だろう。となるとCCUがない当院では治療が出来ない。で、鹿児島市内の天妖怪病院に連絡し即転送となった。当番看護師は光鳥Nsだが手伝いでカッチャンNsがいて彼女が救急車には付き添ってくれた。(見送る時、救急車のナンバーが119なのに気付いた。みんなそうなのかな?)

1時間過ぎて帰ってきた彼女に聞くと、すぐに心血管を調べるカテーテル検査になるとのことだった。しかし当番のボスらしきDrはため息をついていたらしい。別の救急患者もいたようでここにも増して忙しい病院だけのことはある。そうと分かっていれば別の病院に連絡してもよかった・・。でも天妖怪はたいてい受け入れてくれるから頼みやすいのよねえ。目の前で痛がっている患者を見ていると(受け入れに)手間のかかる病院はついつい後回しになりがちだ。(翌朝、担当Drから電話があり『(梗塞治療の)ステントを入れました』とのことだった)

ささいなエピソードでは、たまたま見たTVのニュースで鹿児島市議選挙が近々あり投票整理券を発送する選挙事務所の年輩の職員がインタビューを受けていて、ふーんと眺めていたらその名前と顔にあれ!と思ったこと。何と中学同級生のNK君だった。白髪が目だっていたので自分より年上かと何となく見ていたが、あちゃー、自分もあれくらい老けてみられているんだろう。NK君、あの頃は暗いイメージだったのに年相応のしっかり感が出ていた。その意味では年を重ねるも悪くはないと思ったことだ。

神妙なエピソードでは病棟患者二人がどちらも家族の見守る中で亡くなったことだ。一人については奥さんがすぐには受け入れられない様子だった。「だって昼間は話しもしたんですよ・・」深刻な病状は主治医から説明も受けていたはずだがいざとなると冷静ではいられないよう。そうなるのは分かる。だからゆっくり諭すように話し「残念ですけどもうお別れのようですよ」と伝える。以前よりはスムーズに言葉が出てくる。これも年をとればいいことの一つだ。

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