2015年11月9日月曜日

子宮で考える人

買い物中に気分不良となり救急で運ばれ来た40才代女性がいた。起立性の低血圧による症状だった可能性が高く「さほどの心配はいらない」と説明はしたが、念のための採血で鉄欠乏性貧血があることが分かった。「うーん、ならば念のため胃カメラや大腸内視鏡をした方がいいかも。そこからの潰瘍や癌の出血で貧血起こす場合があるからね」と私が勧めると「えー、イヤだぁ」とだだをこねるように嫌がった。ああ、いるんだよな女性には。私はいつも心の中で思う、「頭で考えて行動できない、理性的な行動が苦手で感情によって判断し行動する。こういうのを子宮で考えるタイプって言うんだよ・・」

消化管の検査なんてまっぴらという態度だったので「ううむ、生理の出血の多い月経過多の場合もありますし、そうではないですか」と同じ年頃の女性に多いもう一つの原因の可能性をほのめかした。そっちの方が頻度的には多いからそうかもね。するとこう答えたではないか。「私、子宮は取っています」「え?!」癌か筋腫で子宮全摘した人だったのだ。心の中で私はつぶやく。「そんな・・子宮で考えるも何も子宮がないじゃん!」

結局、彼女の親の説得もあって胃カメラ実施し、結果胃が荒れていて粘膜出血は確かにあった。それに後日大腸内視鏡も受けることをどうにか受け入れてくれた。やれやれ。

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