2015年10月4日日曜日

救急車は優先ではない、救急患者は優先する

夕方から病院当直で救急担当看護師はタッピーNsだった。一外科の院外Drと引き継いだ時には救急車が来るとのことで早くもバタバタだった。その後にも癌末期の患者が来たりで呼吸困難の高齢女性を外来に放置したままにしていた。わずかに20秒ほど外来の座席で話しを聞き視診したのみだったが命に関わるような状況でないと判断し救急車2台の対応に追われた。結局一人目の患者は心肺蘇生をするも助からず二人目は落ち着いてはいたものの入院が必要な状態だった。

呼吸困難女性は1時間半も放置ざるをえず付き添いの女性が当然のように「どうなっている。診てはくれないのか」と抗議してきたようだ。しかし、医師、看護師、事務3人だけで対応しているので同時に3人も救急患者が来ると3番目はほとんど処理不能だ。最後は「救急車で来ればいいのねっ!」と捨て台詞を残して帰っていったとか。いやはや。

そして20分後くらいに本当に救急隊から連絡があった。患者の名前は先ほどの呼吸困難患者だった。私は「断ってくれ」と即答した。事情を説明しまだ2台目の救急患者も診終わっていないこと、それとわずか1分にも満たない問診視診での私の診断が「過換気症候群」だったからだ。苦しそうに見えるが命に関わる病態ではない。救急車だから優先して診るわけではないのだ。

この後、どうにか救急外来は小休止出来て、四方山話でタッピーNsの住む姶良ニュータウン自宅に最近アナグマが出没している話を聞いた。この前病院の救急外来にも出て追い出したばかりだ。ニュータウンにどうやら巣穴があるらしい。土をほじくりミミズをを食べるのだとか。それが伊敷ニュータウンでもカールがそれらしき小動物を見かけたばかり。ニュータウンはアナグマの巣ってか?!

そしてまた午後10時頃にはタール便で貧血の患者も搬入され、救急外来の夜は更けていくのであった。

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