2015年9月4日金曜日

内視鏡新調!

青雲会病院内視鏡室にこのところの念願であったオリンパスの新しい内視鏡シリーズである290タイプが導入された。上部消化管内視鏡は経鼻内視鏡が6本、ハイビジョン経口内視鏡が1本、同じくハイビジョン大腸内視鏡が1本に290本体が2機、壁掛けハイビジョンモニター2機、洗浄機4台など盛りだくさんだ。260シリーズは何本かの内視鏡を廃棄し5、6本は残した。またERCP用はまだ290シリーズが出ていないため古い世代のままだ。

他の病院と目だって違う点は経鼻内視鏡が多い(計8本所有)ことでこんな施設はあまりないはず。これは人間ドックでの上部消化管検査がほぼすべて内視鏡で行うという姿勢で臨んでいるからだ。毎日20人以上を二人の内視鏡医でこなすには経鼻内視鏡が必須なのである。経鼻にすることで施行前のブスコパン注や施行中のホリゾンやドルミカムなど鎮静剤が不要になりそれだけでなく問診の時間や後の安静用ベッド移動や経過観察が省略でき、1時間に10人から12人を検査できるわけ。それでいてバリウムより明らかに見落としが少なくなるし、病理検査やピロリ菌検査なども即実施でき、二次検査に行くケースもほとんどなくなり利用者の評判もいい。
だいたい20人に1人は鼻腔が狭くて出来ない人がいて、また気持ちの問題で経鼻内視鏡を嫌がる人もいて2割くらいは経口内視鏡になる。その場合は鎮痙剤を使い希望があれば鎮静剤も使う。咽頭反射がゲーゲーするのは経口経由だからと説明はするが、それでも耳をふさいで「鼻から嫌」という観念に固まった人たちには無理強いはしない。

近々青雲会病院が社会医療法人に移行する。これで財務面が安定し医療機器の購入もスムーズになるはず。しかし内視鏡新調は法人化が決定する前から理事長のOKをもらっていてそれだけ期待されているということだ。うむ、頑張らねば!

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