2015年8月29日土曜日

四文字姓

朝は外来、昼からは当直だった。

鹿児島や宮崎には四文字姓が多いのは知っている。同級生にも「上加世田」や「内大久保」なんてのがいた。今日来た患者は「東麻生原」さんだった。せっかくだから名字にまつわるエピソードがないか尋ねると、「ひがしあそうばら」と振り仮名も八文字と長くて銀行などで入力する際に枠が足らなくなることがあるという。「西麻生原ってないんですか」と尋ねると「昔はあったらしいと聞いています」とのことだ。そして「名前に東さんや麻生さんや原さんが混じってます」というので「ううむ、取り出せば麻原もありますねえ」と言ってみたがちいとまずかったかな。

ちなみに全国で一番多い四文字姓は「勅使河原(てしがわら)」が一番多く730軒ほどあり2位も「勅使川原 」で411軒、3位は「小比類巻(こひるいまき)」で296軒で勅使河原は埼玉県、勅使川原は群馬県、小比類巻は青森県に多い。小比類巻と言えば歌手の小比類巻かほるが有名だが、私は昭和44年夏の甲子園準優勝の三沢高校太田幸司とバッテリーを組んだ小比類巻捕手を思い出す。長くて珍しかったからだ。他四文字姓での有名どころは四国の大名でもあった「長宗我部(ちょうそかべ)」があるが「長曽我部」「長曾我部」と書くことが多く6位で意外に多い。なお、鹿児島県で一番多いのは「上加世田(かみかせだ)」でこれは11位だそうだ。「五百旗頭(いおきべ)」は防衛大校長の「五百旗頭真」氏がいる。そうだ高校野球では「西大立目(にしおおだちめ)」審判がいた。プロ野球では元阪神の「源五郎丸(げんごろうまる)」投手もいた。五百旗頭は兵庫、西大立目は宮崎、源五郎丸は佐賀に多い。

四文字姓は読み書きが長くて面倒だが印象に残るため営業やスポーツ、芸能関係などには向いているかと思う。ただ悪いことをするとそれが人々の記憶に長く残りやすくいつまでも後ろ指指されるなんてことにもなりかねない。だからしばらくはゴーストライターと言えば「佐村河内(さむらごうち)守」の名は消えないだろう。もっともゴーストライターは「新垣(にいがき)隆」さんのことだけどネ。

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