2015年6月6日土曜日

さあ第7回AKB選抜総選挙へ(長いぞ)

(昨日の日記の最後に日記内容とリンクする動画をアップしました。絶叫する服裂き魔Nsがおかしいです。しかしiPadなどでは表示されず空白になるみたい。今日の日記もすぐに空白が出るのはそのせいのようです)

第7回AKB選抜総選挙を見るためにカールと新幹線で博多へ向かった。チケットを過分に購入してしまった分はそのまま泣き寝入りである。博多駅でテルと待ち合わせし駅ビル最上階のステーキビッフェ「グレープツリー」で食事した。テルは一昨日くらいまでお腹をこわしていて今一元気がなかった。食事後はバスでシーホークホテルでチェックインしてからヤフオクドームに行く予定だがテルはホテルには泊まらず(泊まれず)博多の友人宅に泊まらせてもらうとのことだ。駅からドームまで特別バスが運行しており6番乗り場に向かった。途中、景気づけにかAKB応援のちんどん屋がいてちょんまげがサックスで「会いたかった」を演奏していた。なんか定番曲もこうして聴くと新鮮だ。

バスの行き先表示が「臨時ヤフオクドーム:大島優子→指原莉乃→渡辺麻友→????」となっていて誰が1位になるのかを盛り上げていた。これをみんな記念写真に撮っている。私みたいなのがいっぱいだ。列の前の太めのぶさいくなお兄さんはNMBの「渡辺美優紀」のシルエット描かれたTシャツを着ていていかにもヲタクって感じだった。で、今日はこの手の典型的タイプを何人もみた。なんでみんな太っているんだろう。でもバスの中ではAKB選挙公式ガイドブックを読むおねえさんやいかにも中年のおっさん、おばさんなどらしくない人も少なくとも10人はいた。AKBファンがいわゆるオタクたちだけのものではないということだろう。まあ私もその中に入るわけだが。

ドーム近辺では15時の開演30分前ということで人も大勢、にぎやかだった。今回発売された推しタオルたすきを掛けている人、シャツに推しメンの名前や写真をプリントしている人、AKBっぽい服を着た女の子たちなどいっぱいでみんなニコニコしている。雰囲気はどう見てもお祭りだ。メンバーたちにとっては厳しい現実を突きつけられるかもしれないけれど一般のファンからみればそれも一つのショーで楽しみのうちなんだ。ここでちょっと失敗を。ホテルに荷物を置いてから開演に間に合うようにとしたが、同じような連中がたーくさんいてチェックインにえらく時間が掛かった。とても間に合わずドームに入ったのは15分も経ってからだった。しっかり身分証明書確認や金属探知機で変なものをしのばせていないかチェックされた。いつも肌身離さず持っているデジカメを持ち込めないのは残念だが仕方ない。

ドーム内からすでに歌声が聴こえてきていて曲はライブの定番「大声ダイアモンド」だ。聴けば早く席に着きたくなる。急ごう。ドーム内に入ってまずびっくり感激したのはメンバーたちの歌やダンスではなかった。彼女らを応援する観客席のサイリウムの華やかできらびやかなことだった。入場している人の大部分が色とりどりのサイリウムを振っている。いやが上にも気持ちが高まるというものだ。いやー、事前に購入しておけばよかったなぁ。これだけは少し後悔した。手にしていたのはゆきりんの顔写真がプリントされた団扇くらい。珠理奈じゃないのといわれそうだがこれはゆきりんヲタのシゲトシさんという人から譲り受けたもので他にAKBグッズは持っていなかったから。みんなは誰々の推しだと見せつけるようにしているのに私など控えめ過ぎてこの中ではとても珠理奈推しですって言えないわ。

このあと2時間近く代表曲や各チーム各ユニットの曲が披露され、ある時は小型バスの上に乗って主要メンバーが観客席の近くで手を振るなどのサービスシーンもあった。私たちの席は1塁側のファールグラウンド特別席で珠理奈や咲良などに手を振った。17時が過ぎいよいよ選挙結果発表が始まることになり華やかな雰囲気から緊張を伴うものに変わった。80位からカウントダウン方式で発表されていく。その度にウオーという歓声が上がる。270名以上の中から選ばれる80名は16名枠ごとに発表され昔からの古株、聞いたことのない新人など様々だった。速報で一応80位以内に入っていた大家志津香は福岡出身ということでトークの時に「親が初めて選挙発表に来ています」と期待させたが今回も初のランクインは成らなかった。「でも彼女は下手にランク内の無名メンバーよりずっと知られているよね」とカールが言う。選挙だけがAKB内での生き方ではない。

ふうむ、メンバーには国会議員同様選挙に強いメンバーとそうでないメンバーがいる。チームでいえばSKEが強くNMBは弱い。選挙でのし上がって来たメンバーといえばHKTの宮脇咲良、SKEの柴田阿弥、AKBの武藤十夢などが浮かぶ。さらに研究生でありながら16位以内の選抜入りかという強さを見せるSKEの松村香織もいる。彼女は最近やっと正規メンバーになったが研究生のままで選抜入りという前代未聞の快挙をヲタたちは狙っていただろうな。

司会の徳光和夫アナは時間調整をしていて放送開始に合わせるように質問をしたり逆に話をまとめたりしていた。呼び上げられたメンバーはだいたい喜んだり涙したりしていたが上位メンバーになるとランクが下がってしまってショックのあまり泣き出すケースもままあった。特に前回10位のSKE須田亜香里は18位と他のメンバーならうれし泣きする順位なのに16位内の選抜も落ちたとあってもうずっと泣きっぱなし。17位のHKT兒玉遥のスピーチでもそれは止まらずそっちに視線が行って仕方なかった。今回一番ショックを受けたメンバーである。ほか、前年7位から9位に落ちたAKB島崎遙香もこれまで上がることしかなかったからか珍しく泣き顔でショックの様子だった。そして私の推しの松井珠理奈も前年4位から5位で泣いていた。これはトップを窺うべきメンバーでそろそろ3位位内に入らないと遠のいてしまう焦りもあったか。確かに今年は上がる要因が珠理奈には少なかった。カールに言わせると「ちょっとスピーチもまじめ過ぎる。直線的というか・・」でそこが良いところでもあるけれど余裕というか笑いや機転を出すような、そうだねサッシーのような対応もあればファン層も広がると思うのだが・・。

おっとそうだ、HKTも躍進も目だった。特に笑わせてくれたのが46位の神志那結衣(こうじな・ゆい)でまずは初ランクインに震え、過換気とAKB横山由依の”伝統芸”を思わせる反応にメンバーも観客も笑いだし、モニターでは横山由依の顔が映し出されるなどカメラマンもよーく分かっている。さらに「じーな」は博多弁がポロッと出たり「(くしゃくしゃの)顔は大丈夫ですかぁ」と手鏡を取り出したりしてもう大受け。しっかり爪痕を残した。HKTといえば宮脇咲良が7位とついに神セブンの一角を占めた。3年前、HKTで初めてランクインした時はびくっとして信じられない表情で舞台に上がった無名の子は今や堂々と「AKBを(変えるために)壊したいんですっ」とびっくりするような発言もするようになった。このまま進めば上位陣もうかうか出来ないだろう。

4位はAKB総監督で12月に卒業が決まっている高橋みなみが入った。常に10位内の彼女もこれが最高位だ。まあ御祝儀票やな。そして時間も21時半を過ぎフジTVの放送時間も押してきて徳光アナもやや焦りも出てきた3位発表。すると携帯が鳴った。だれやろ?へー、泣かん薗Dr。久しぶりだ。出るとどうやらTVで総選挙発表を見ている様子。ははあ、私がブログでこれを見に行くと書いたのをみて電話してきたな。「誰が1位になると思いますか」と言われてもここまで来たらゆきりんに初のトップを取って欲しい。彼もそのようなことを電話の向こうで言っていたようだったがいかんせん会場の空気の中で電話をしゃべり続けるのは難しい。3位は・・。まゆゆだった。おーっ。やはり連覇は難しい。ヲタも一度1位になればそれなりの満足だろうし是非1位にという機運は集まりにくい。その点今年が最後のチャンスかもしれないゆきりんは期待したのだがー。

一番のクライマックス、2位発表は「AKB・・」と徳光アナの声が聞こえた時点で2位が柏木由紀だとみんなさとり、歓声と嘆声が一気に出てHKTのメンバーたちが飛び上がり指原莉乃の1位復帰を喜ぶ様子がモニターに映し出された。ああ、やっぱりサッシーは強かったなー。中国票がどうのといわれているけれどバラエティー番組に重宝され一般に広く知られてコアな層だけでなくライト層とファンの裾野が広い。3万票以上の差を付け圧勝だった。もはや彼女が1位でも誰も驚かない。本来「主食でなく珍味」(秋元康談)だったはずの彼女がAKBグループのメインにいる意外性よ。秋元本人も予想もつかないところがこのグループの面白さでもある。

この選挙システムはある意味「少女残酷ショー」である。それゆえ一般大衆の興味を引きAKBの人気を押し上げる原動力になった。特に超絶可愛いわけでもなく万人が認める秀でた資質を持っていなくても「アイドル」として人気を博すのだから少女たちは総選挙という公開処刑を受けている。それは「夢を持つことに対する罰」だとコラムニストでアイドル評論家の中森明夫は「AKB48白熱論争」の中で指摘した。
「・・今の世の中では、夢を持つことが許されないわけ。大人は 『夢を持て』 と言うけれど、いざ若者が夢を語りだすと 『現実を見ろ』 と言う。実際、今はみんな公務員や終身雇用の会社で働きたいと思うほど、夢なんか持てない状況に追い込まれている。ところがAKBの子たちは、明らかに現在の日本の許容度を超えた夢を持っている。それに対する罰である・・」鋭いねえ。

もう22時近くなるまでこのショーは続いた。始まって7時間にもなるのにほとんど飽きさせなかったのはすごい。そうだ、今日のスピーチで私が一番楽しかったのはSKEの「かおたん」こと松村香織だった。はっきり言って彼女はサッシー以上にグループの中で異端児というか傍流中の傍流だ。それが何と13位に上がってしまっていた。25才というSKE最年長、顔もぶさいく、歯並び悪い、脚も太い、舌足らず、ビデオカメラを常時携帯しているのも独自のスタイルだし(後でググタスにアップ予定)、スピーチでも「あ、すみません。トイレに行く人が多いんですけど・・」と笑わせ、さらにファンは知っているけれど「禿げていたんですよ」と告白し、「ここで病院名とか言うのは怒られるんですけど・・」と一旦躊躇してみせ覚悟したように「某クリニックの・・高須先生本当にありがとうございます」と言って大爆笑を誘った。高須クリニックの息子高須幹弥Drもうれしかったろう。さらに高橋みなみの「努力は必ず報われる」という言葉が大好きで心に残っていてとたかみなを持ち上げモニタ上の彼女もまんざらではない表情が映っていたがそれを知ってから知らずか「時には馬鹿にされたりネタにされたりするけれど、この言葉が私は大好きで・・」と総監督をも上げ下げし受けを取っていた。さらにさらに「時間がないから」と急かす徳光アナを制してまでもYouTubeでの決めセリフ「BBQ(バーベキュー)松村香織の今夜もー」と観客に呼び掛け、私も含め「1コメダー」を返させた。(全くの内輪ネタだから視聴者やカールなど何のことかさっぱりだったろうが・・)いや、根性あるなあ。ババア、ブス、大根、禿げ、滑舌悪いの欠点だらけなのに彼女が人気あるのがよく分かるスピーチだった。他はどうあれ私は彼女のスピーチが断然1位だったな。

テルはまゆゆファンでアンチサッシーだから選挙結果には不満だったようだが、すでにかつてのアツいファンではないので仕方ねーやという態度だった。ホテルで荷物取って友人宅へ向かい、私たちはコンビニの遅い夜食を摂ってしばらくしたらぐったり。私は2週間前の日記半分書きかけの残りアップをするのが精一杯だった。

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