2014年11月5日水曜日

サブロー君、検査を受ける

サブロー君が青雲会病院にやって来た。この前の麻雀が終わったあと彼を家まで送った際に「最近咳が止まらなくて・・」と相談を受けていた。検査を受けたいとのことで、ならば青雲へ来ればと勧めたのである。だいたいサブローは昔からヘビースモーカー、見せたまえ君もだったがさすがに今は止めた(彼の話によれば中学生だった息子が喫煙で補導されたのがきっかけだったとか)のに未だに吸っている。で、日本にいる間に検査を受けたいとのことだが、当然健康保険は使えない。しかしオーストラリアで下手にCTを受けるとそれだけで17万円ほどもかかるそうだ。胃カメラも保険が効いても10万くらいする。日本では保険が利かなくても胸部CT、診察込みで2万ちょっとなのでどんだけ安く済むかってことだ。

撮影が終わり、説明前にじっくりCTを見てみた。肺癌など怪しい影がないかがまず第一だ。ふーむ、幸いそれはなかった。しかしヘビースモーカーゆえの肺気腫がやはり始まっていた。徐々に肺の組織が壊れ進行してタバコを止めない限り元には戻れない。やがて70、80才になって酸素抱えて生活する羽目になる。彼にそっくりそのまま説明すると安堵とちょっぴり不安が交錯したような表情だった。「ま、悪いことは言わん、この際禁煙したらどうだ」「うんそうだな」で帰っていった。(止められるかナー)

彼はオーストラリアのお土産でたっぷり甘いクッキーとビタミン剤を置いていった。甘クッキーは私好みではあったけれど禁間食ダイエットを標榜する私が食べるわけにはいかない。外来のみんなに上げたら割と好評でよかった。ビタミン剤は水に溶かすと泡が出てジュースみたいになるやつで何だか昔の「渡辺ジュースの素」みたい。懐かしい。でもそれって今の20才代、30才代には分からないだろーなー。あの頃はあんなのでも美味しいなあと思っていたものだった。だよね。

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