2024年2月23日金曜日

一気見「不適切にもほどがある!」

休日だったので、今ちょっと評判になっているTBSのドラマ「不適切にもほどがある!」のネット配信をTVでカールと見た。この前の韓ドラ「私の夫と結婚して」もそうだが、このドラマもタイムスリップものでこのような設定は全く普通になった。この手のドラマは時代が違うことで起きるギャップの面白さがあり、制作側は趣向を変えてあの手この手で楽しませてくれる。


主人公の阿部サダヲは昭和61年(1986年)に生きている野球部コーチもする中学体育教師だ。妻を亡くし高校生の娘と暮らしている。この昭和末期の描写がなかなかに笑える。いや、自分らも生きていたあの頃をほぼ忠実に「ああ、だったねー」「あー、あるある」と言いたくなるシーンのオンパレードなんだ。職員室に漂うタバコの煙、女性教師へのナチュラルセクハラ発言、連帯責任でケツバット、部活中は水分補給NG、ウサギ跳びなどなど。番組冒頭にまずはおわびの文面が流れるのも、令和の現代では当然のことだった。


不思議なバスに乗り込んでタバコを吸っていると主人公はそこから現代の日本にタイムスリップする。スマホを見て「あのぬめっとしたものは何だ」と訝りつつも、すったもんだでTV局で働くことになる。そこで働き方改革やコンプライアンスの問題に昭和親父の観点からいろいろと申すんだ。令和の現代では繰り返される誰に何のために謝っているのか分からない謝罪の言葉で「不適切」という価値観を強いているのではと。この世代間の差がこのドラマの一大テーマだろう。

しかしまあ、昭和世代の小ネタがこれでもかと出てくるのでそれを見ているだけでも面白い。劇中、近藤真彦ことマッチに憧れて見た目や言動を完コピするツッパリ先輩ムッチ(磯村勇斗)が出てくる。主人公の娘(河合優実)と部屋でいい感じになるシーンではマッチの歌の歌詞をこれでもかと盛り込んでくる(この娘の髪型は聖子ちゃんカットだがメイクがなにかしら中森明菜ぽい。ただ後にヤングママになったときは全く似ていなく別人かとさえ思った)。しかし急にムッチ先輩は落ち込む。「どうしたの」と娘が問うに、うつむきながら股間を叩き、「オレの愚か者がギンギラギンにならない」(爆笑!いやこのドラマの白眉かも)。不適切にもほどがあるぜぇ!このシーン、妻に言われ私と同じように後でみた近藤真彦は「爆笑でした、爆笑。これ、オレだよな?って」と大笑い。「これから楽しみですね」と喜んでいたそうで、同じくマッチの曲を多数作詞した松本隆もXで「マッチがムッチを気に入ったらしい。ぼくは冷や汗流しながら笑い転げてます」と、こちらも大爆笑していることをつぶやいていたそうだ。

で、このドラマ今どこまで放送されているのか知らず、3話まで見たところで確認すると、4話まで配信されていた。で、そこまで見て、夜22時からある第5話を見たのだが・・さすがに視聴疲れで中盤まで見てズーズー寝込んでしまったのだった。でも、ま、いいか。今はネット配信があるからさぁ。昭和の時代はビデオがかろうじてあったけど、そんなことやっていたら見逃してしまう失敗も多々あったんだ。やはり令和の今は便利で良い時代になったものよのう、うむ。

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