2021年8月30日月曜日

18年目のネタばらし

昨日の続き。どこが叙述トリックなのか。それは文中の「VIPとは誰なのか」という問題と同じだ。あの文を読めば、そのVIPのために青雲病院(当時は青雲会病院ではなかった)のスタッフは大忙しで疲れたとある。中でも「一番疲れたのは可愛いんだ院長(現理事長)だ」と書いたが、ネタばらしすると、その手術を受けたVIPその人が可愛いんだ院長だったのである。しかし前述の文を読むとそうは思わない人がほとんどなのではないか。

当時、1日遅れくらいで日記を書いていた。その日は可愛いんだ院長の胃癌の手術があり一番の大きなイベントには違いないから当然日記ネタになった。しかし個人情報保護のために名前はおろか誰が受けたか分かるようなことは書けなかった。だから「VIP」と書いたし、「鹿児島で一番大きい病院の院長先生」とは当時鹿大病院院長であったラブカメ先生のことであった。そして「一番疲れたのはやはり可愛いんだ院長だったろうね」と書くことで、読者は手術するスタッフで一番疲れたのが可愛いんだ先生と勝手に勘違いするように書いたのだ。手術を受けたその本人が一番きつかったのはこれまた間違いない事実だったけど。

それを今こうしてネタばらしするのは、青雲会病院ホームページの沿革で可愛いんだ理事長本人が「・・平成15年12月胃癌が見つかる。青雲病院で手術。施設の不備や職員の言動の悪さに気づき、新築移転を決意。同時に接遇教育に力を入れる・・」と書いて公(おおやけ)にされているからである。胃癌が見つかったのは12月29日のその年最後の胃カメラ検査だった。可愛いんだ先生に「(可愛いんだ)先生、見て下さい」と私がモニター画面を示し、お互いに「これは胃癌だ」と判断し、病理結果が出ないその日のうちに可愛いんだ先生がラブカメDr(当時鹿大外科教授)に連絡し、明けての1月7日に青雲病院で手術の約束を取り付けたのだった。その3年前にも胃カメラを私がしたがその際は癌らしい所見はなく、その時に見たかった癌が早期胃癌だったのは本当に運が良かった。ただややたちの悪い病理組織だったので、あと1年、いや半年発見が遅れていたらどうだったか。可愛いんだ先生も病院もそして私の運命も違ったものになっていたかもしれない。

毎年受けるべき胃カメラを私も先生もうっかりしていたが、3ヶ月後に老健がオープンするというタイミングで「そろそろ受けておかねば」と可愛いんだ先生は仕事納めの日に考えていたらしい。それ以降は理事長だけでなく他の主立ったDrも毎年胃カメラを受けている。何事も早期発見早期治療が大事、それを実践している。

いやはや、ひょんなことから話題が違ってしまった。でもこの話題、いつか書きたいと思っていたんだ。17年目のネタばらし、いやすでに丸17年過ぎているから18年目のネタばらしだった。

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