2020年2月2日日曜日

「麗~花萌ゆる8人の皇子たち~」でおや?と思ったこと

今年に入ってから韓ドラはタイムスリップ物を立て続けに見ている。「ナイン」「イニョン王妃の男」「屋根部屋のプリンス」「以心伝心」と来て、今「麗~花萌ゆる8人の皇子たち~」を見ている。「麗」はこれまで病院のサーヤNsやマリンNsに「イケメンがいっぱい出ているから〜」と勧められていたが、逆に「そんなん、誰が見るかい」って反発して見ようとしなかった。しかし冒頭、現代の娘が千年以上前の高麗時代(918ー1392)にタイムスリップする話だったのでならばと見始めた。

「屋根部屋のプリンス」は1割時代劇9割現代劇だったが「麗」は1%現代劇99%時代劇だ。主人公が過去と現代を行き来はしない点は共通で、そこは「ナイン」「イニョン王妃の男」「以心伝心」と違う。「麗」は個性の違うイケメン皇子らを見て楽しむ側面が強調されがちだが後半の皇位を巡る争いの描き方がすごい。歴史上の事実を知っている女性主人公(IU=アイユー)はやがて4代目高麗皇帝となるワン・ソと互いに想い合うが一筋縄の展開にならない。主人公は事実を知っているが故に苦悩する。意外に重い内容のドラマである。

このドラマでおや?と思ったのが主人公のライバルにもなるヨナ皇女が結婚相手に皇子を選ぼうとする点だ。実兄である第8皇子ワン・ウクは当然対象にならないが、男主人公の第4皇子ワン・ソに気があり終盤では政略結婚をすることになる。父親はどちらも初代皇帝のワン・ゴン(王建)なのにである。一番違和感があるのがこの近親婚が当たり前という点だ。朝鮮王朝時代(1392ー1910)になると儒教の影響で近親婚どころか従兄妹同士もさらに先祖が共通でもダメ(同姓同本の婚姻禁止)ということになり、それは現代にまで影響しつい10数年前まで続いていた(2005年民法改定)。未だに社会的にはその影響から脱し切れていないそうだ。だが歴史的には以前はそうではなかったと、当然のように近親婚前提でドラマは進んでいた。そこは新鮮に感じた。韓国時代劇は朝鮮時代のものが圧倒的に多く、儒教的発想での行動、展開が目立ち息苦しくさえある。逆にそこに登場人物たちの葛藤が生まれドラマになるわけだ。

主人公のIUちゃんはかわいいしヨナ姫のカン・ハンナはえくぼが可愛い美人でそこは良かった。女性主人公がある程度良くないと私にはつらいわ。時代劇はあまり好まない私にとってこのドラマは全20話でこのくらいまでが限界かな。いつも書くが韓国時代劇は見る前に全何話までかと確認しないといけない。50話越えなんてザラにあるからー。中には100話以上のものもあって「太祖王建(テジョワンゴン、2000ー2002)」なんか全200話もあり、10年以上前TSUTAYAでばったり会った病理のハッチDrが「ようやくこれ(太祖王建)を見終えたよ」と苦笑いしていたのを思い出す。それで次見る予定がタイムスリップ物の元祖的作品で2003年製作の「千年の愛」だ。これも最初は時代劇(なんと百済末期)だが9割は現代劇なので安心だ。しばらくはタイムスリップ物がつづく・・。

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