2020年2月8日土曜日

あれから6年

「月に1回はあこネーサお母さんのお見舞いに行きましょ」ということで、カール、ギボヒサコと母のいる施設を訪問した。会うのは正月以来だ。施設に着いて、車から降りる際、ギボヒサコはようやくって感じで4、5分かかった。うーん、まだあこネーサよりは若いとはいえ、いずれこっちも預ける羽目になるかもなぁ。

施設は感染症を警戒してから中には入れず玄関であこネーサを待った。杖を使うとはいえ母はギボヒサコよりも動きはいい。にこにこしながら「えーえー、来てくれたぁ。ええと」と私の顔を見て「塩屋の(私より)1級上だったかな〜」と曰(のたも)うた。「はあ?」どうやら同郷の先輩かと勘違いしたようだがどう見ても年齢が違いすぎるやろ。「1級上だって?」「はい」「そんなはずないよ」「えー、同級じゃったろかい、いいや1級上よ〜」どうにも埒が明かない。そこで質問を変えてみた。「『こてる』って名前だけど分かる?」「こてる?ああ、あたいげ(うちの家)ーにもおっど(いるよ)〜こてるは」ほう、名前は覚えてくれていたようだ。だが目の前にそのこてるがいるということが分からない。「こてるの弟は何て名前?」にも「ヒラーキ」と正解はしてくれた。でもそこまで、隣にギボヒサコが座っているのだけれど「沖縄から来た私の嫁のお母さんだけど分かる?」と聞いても分からない。カールの名前もヒントを言って思い出させようとするが「こてるの奥さん・・うーん、てるこ?」とてる子にさせられてしまった。「カールって言うんだけど」と言っても「う・・したん(知らん)」と首を振られた。ふう。
(左がギボヒサコ、中があこネーサ母)
でも終始にこにこし、つい1年ほど前のように「ここには泥棒がいる」といった妄想は言わなくなりその点は良かった。また来るからね〜と20分ほどで施設を後にした。

帰宅時、またも後部座席をギボヒサコがうまく抜け出させず、手伝おうとした私はイライラしてしまい少々きつく当たってしまった。日頃カールがイライラして当たる気持ちがよく分かるわ。思えば6年前、ヒサコとあこネーサを乗せて4人で天草旅行に行った時は二人ともほとんど気を遣わなかった。あの時行っていて良かった。親孝行を後でと延ばしてはいけない、思い立ったが孝行日だとつくづく思ったよ。

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