2020年1月23日木曜日

「しま」か「トウ」か

是非みんなも視て欲しい!1月30日木曜夜10時50分、NHKのEテレであの「植物に学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之」がある。今回で第3弾。爆笑とツッコミどころ満載の超異色番組だ。見る前に録画予約もしておこう。きっともう1回見直したくなるはずだから。私は
その感想を2018年10月8日と2019年5月6日付けでそれぞれ日記にアップした。今回も必ず書くと約束する。この日記は6日遅れだから2月5日にアップ予定だ。

昨日は病院を訪問するMRを話題にした。実は「正史」MRの後にやって来たこれも新人MRも話題にするつもりだった。しかし私の横溝オタクぶりが過ぎ、長くなってしまったので今日書く。その新人MRは姓が「キタオ」だった。しかも見た目が恰幅のいいタイプ。こうなれば話の方向は決まったも同然だ。

「北尾かぁ」「はい」「いやー、あの時はいったいどうしたん。親方とケンカしてしかも女将さんも突き飛ばしたって話だったねー」「え?」「あのニュースはさー、確か大晦日に友人のマンションで麻雀している時に雀友の一人が『知ってる?北尾って部屋を飛び出して行方不明らしいよ』って教えてくれたんだよねー。いったいどこに行ってたの?」「??」

「晩年は体壊して大変だったそうじゃない」「あの・・(北尾だったら)もう死んでます」「あは!だよなー、いや、どう見たってこんな風に言いたくなるでしょ」
(右がキタオ君。左の前任のMRと比較して恰幅のいいのが分かるよネ↓)
今後、ドクターに取り入るなら、本物の北尾になりきって「あの時は女将さんには手を挙げていないです。でも部屋を出たことは悪かったと思っています」ぐらいの弁明をしてくれると嬉しいぞ。名前と見た目で元横綱を連想するのは必定だから。

今夕もMRとの会話ネタだ。ボウリング練習でおなじみのタナカッツMRがまた病院担当になった。帰り際、「明日は与論島(よろんとう)に行って来ます」と言うので「ううむ、よくみんな『よろんとう』って言うけど正しくは「よろんじま」なんだよね」と指摘した。私も昔は「よろんとう」って言っていたのだ。なぜかそう言いたくなっていた。言われたタナカッツ君も「ですよねえ。沖縄の島や他の奄美の島はみんな『しま』って呼びます」「だろう、不思議だな」「でも北海道の島は礼文島など『れぶんとう』って言いますよね。あれもなぜなんでしょう」「おお、そうだ。利尻島も『りしりとう』っていうみたい」そうだ、太平洋戦争の激戦地「硫黄島」も「いおうじま」「いおうとう」の二つの読み方がある。確か映画で話題になった後、「いおうとう」が正式になったんじゃなかったかな。

そこで今回「島」の読み方についていろいろ調べてみた。まずは原則だが、日本の島々は基本的に「しま」もしくは音便化して「じま」と呼ぶのが正しい。それが日本語本来の読みだからだ。飛鳥時代か奈良時代に中国から漢字が入って来て「しま」を「島=トウ」と呼ぶのが知られてもその原則は変わらなかった。しかし北海道では開拓が近代になってからで「トウ」の読みも普及していた。それに礼文島はアイヌ語で「沖の・島」を表す「レプンシㇼ」から来ていて「レプン」という言葉に島を付けたため「トウ」と発音し、利尻は「高い・島」を表す「リイ・シイ」から来ていて、この場合も「しま」より「トウ」がしっくりくる。外国の島を例えばオアフ島(トウ)、ハワイ島(トウ)と呼ぶのと同じだ。硫黄島については戦前は地元民がなぜか「いおうとう」と呼んでいた。逆にアメリカは「いおうじま」と呼んでいて映画でもそうだった。映画がきっかけになって「いおうじま」が流布されているのをかつての地元民がそうではなかったと意見し、それが尊重され「いおうとう」が正式になったそうである。

そう、実は与論島もかつて本土最南端だったころ海外の島のイメージで呼ぼうと、島民の意見で「ヨロン島」と書き、読みも「よろんとう」であるとアピールしていた。観光客がどっと押し寄せそれは昭和50年代ごろまで続いた。その名残で今でも島の役所は「よろんじま」「ヨロントウ」どちらでもよいと併記(平気)らしい。なるほどね、納得したわ。

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