2016年5月28日土曜日

ストーカーの闇

夕方から麻雀で久々にダイボDrを交えての闘牌だった。私は3連敗を阻止すべく臨んだのだが・・結果はまたもや負け4連敗とこの負けっぷりは最近ではちょっと記憶にない。最後の半荘のしかもオーラス、私には満貫手が入るも大きなミスをした。普通の手順で打てばダマでもハネ満、リーチなら倍満になっていた。そこで上がりを逃し勝負が長引いた結果サブアラドDrの逆転トップを許しトータルで負けになった。1週間経った今でも反省し悔しさが残る。まあ、最近負け続けのダイボDrが一番勝ち、逆に見せたまえDrが負けてよしよしの結果だったのは良かったが・・。

最近の話題で気になるのが大学生アイドル刺傷事件だ。あれは典型的な重症ストーカーのもたらした事件である。AKB48に代表されるアイドルが誘因になったわけではなく、その方面から理解しようとするのは間違いだ。実は同じような事件が春先に起きている。福岡の予備校生同士だった女性を入試が終わって間もない時期に交際を求めていた同い年の少年が殺してしまった。二人は交際した事実もなく男が一方的に思いを募らせ交際を求めるも拒否され、そこで少年は「殺すしかない」という心理に陥ったと思われ、彼は重症のストーカーだったはずだ。

今回のアイドルと似たような事件は今に始まったものでもない。古くは50年前のこまどり姉妹の事件がある。18才の少年が何度もこまどり姉妹の片方(栄子)に結婚をせまる手紙を出すもなしのつぶて(当然だろそりゃ)に憤慨し、心中を図りステージでナイフで刺傷し、自身もステージ上で腹を刺し1ヶ月の重傷を負った。ところが負傷したのは妹の敏子の方であったという笑えないものだった。(犯人は後に2~5年の不定期刑となったが、1年後に首吊り自殺した)

いずれもストーカー加害者は内面に深い孤立感を抱えており、対人関係をどうすべきかよく分からず、自分自身が作った物語(アイドルと自分は恋愛関係にある、こまどりと私は結婚する運命だ、など)にしがみつく傾向がある。その物語は相手にすれば非現実的で妄想に近く当然拒否される。しかしストーカーはいざ現実が合い入れないとなると許せないという感情が湧く。これをいかんすべき。これだけ相手のことを想っている私を無視するならば存在自体を消してやる・・。これがすさまじい暴力性を帯びることとなる。ストーカーにも程度があり殺人や刺傷事件にまで行くのは最重症患者だ。かわいそうなのはターゲットになった相手で例に挙げた3人にまったく罪はない。ただただ不幸なだけである。

好きな女性につきまとうのはストーカーといえないくらい若い男性にはよくある行為で、一律に規制や抑制を行うわけにはいかないが、事件を起こしかねない重症ストーカーを判別し被害者を出さないよう未然に防ぐ工夫を社会全体でできないものか。今の警察は起こすかどうか分からない人にはなかなか有効な対策と取れないから非難するのは酷だと思う。心理療法士がその手の施設で加害者になりうる人たちをうまく和らげてくれるような・・。一種のパーソナリティ障害の人たちに対する対策が今の日本ではほとんど行われていない。このような不幸な事件が少しでも減るように願いたい。

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