2016年5月10日火曜日

たった2ヶ月だけれども

火曜は医局会のあと薬の説明会がよくある。今日はやや珍しく抗がん剤だった。私はほとんどこの手の薬は使わず「ほほう」という感じで聞いていた。末期の大腸癌の患者に使う抗がん剤でウリは2ヶ月ほど寿命が延びるというもので、これに可愛いんだ理事長がかみついた。「たった2ヶ月じゃー意味ないじゃないか」と。誰もが思う感想だろう。

ただ、私はそうは思えず、癌末期の人の2ヶ月ってそれくらい貴重なのかと感じ入った。抗がん剤に関わる業者、医者、患者らの血のにじむような努力、それはたった2ヶ月だけど黄金の時間なんだろう。その2ヶ月を延ばす研究が半年、1年、はては完治まで繋がっていくことになるやもしれぬ。2ヶ月でも延びれば新薬として国が認め、使う医者、恩恵を受ける患者がいるという事実、それを知っただけでも今日の説明会は私にとって意義があった。

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