2015年12月16日水曜日

働く者

一時期少なかった病棟患者が増え、私の受け持ちも徐々に増え、ついに20名近くになってしまった。それに明日が休みの予定なので仕事も積もり忙しいことこの上ない。

そんな中で夕方の大腸内視鏡憩室出血の治療は上手くいき内視鏡医らしい仕事が出来て満足だった。大腸憩室は出血源特定が難しく完全止血まで持っていけるのは半々で自然止血を待つか、クリップを掛けて止めるかだが、今回はEVLデバイスを用いる方法でしっかり止血出来た。憩室を丸ごと結紮ゴムで縛り上げ粘膜壊死させ止血に持っていく方法で何年も前から試してはいたが、食道静脈瘤用の器具を借りてやっていたので今一上手くいかないことが多かった。最近、大腸専用器具が出たと聞き、ついこの間注文したばかりで、それが早速役立ったというのも良かった。

18時過ぎてから別の救急紹介患者が来て時間外内視鏡をする羽目になり、さらに帰宅が遅くなったものの、医師としていい仕事できたと思えれば多少のことは気にならない。青くさいかもしれないが、人の役に立っているという実感は働く者にとって最も大事なことだと思う。

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