2015年5月6日水曜日

気付かされる


 NHKで福知山線列車事故の犠牲者家族とJR西日本側との交渉の様子をドキュメントした特集の再放送があった。なかなか考えさせられる内容で、単に被害者側が加害者側(JR)に責任を追及するのではなく途中からは「責任は追及しないから」と言い「なぜ事故は起きたのか、起こさないようにするにはどうしたらいいか」と問い、やがてJR側は「問題解決をするのに組織のすべてに連携が欠けていた」ことに気付く。さらに定時運行にストレスを感じている割合がどのくらいかと職員にアンケートを取ると1割ほどしかいないとJR側は安堵したが家族は「1割もいたのか」とそこを問題視した。これにJRスタッフは「はっと気付かされる」のだ。たった(?)1割でもあせった運転手が事故を起こせば100名以上が死んでしまうのだ。限りなくゼロにする努力が必要である。


医療も似たようなものだと思った。医者の立場からすれば誤診率が14%と聞けばなんてすごいと思えるが一般の人たちはそんなにも間違うんかとなる。私など30%も自信はない。医療と脱線事故は単純比較は出来ないけれど現場側の立場からだけですべてを運ぼうとしてはいけない、これだけは肝に銘じようと思った。

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