2014年9月5日金曜日

あしたのジョーをチッチと語る

今日は大腸内視鏡は4人ERCPは1人だったが胃カメラが32人もいた。おっと私は検査担当ではなくほとんどブックリバー、オマル両Drがやってくれたのだった。ただこんな日は外来担当の私も忙しい。疲れて帰宅するとTVではボクシングをTBS系でやっていた。TBSは昔からボクシング中継に熱心だね。ミドル級の村田も優勢だがKO勝ちは出来なかったようだ。(途中から付けたり消したりで最後まで見ず)チッチが帰ってきてボクシング中継を見るなり「あしたのジョー」の話題を振ってきた。彼は繰り返しジョーを読んでいるのでいくらでもエピソードを語ることが出来る。部屋にはいつでも読めるようにコミックス全巻を床に並べているほどだ。(最近、最終巻の20巻だけがないと探している。どこかにあるはずだが・・)「学校でもジョーのことをしゃべりたいのだけどみんな読んだことなくてよく知らないんだよ」とか「力石徹って死んだんでしょとか最後は真っ白になったくらい知っていればいいほう」と嘆いていた。おお、それはいかんナ。「あしたのジョー」は日本の漫画界の最高傑作といっていいほどの名作だ。面白さ、話題性だけでなくその時代(昭和40年代)を語る上で取り上げられる作品であり何よりだ、平成の子らであるチッチやテル、セージみんなが読みふけってしかも一度ならず二度以上読み一度読み出すと面白くて次を読まずにはいられなくなる点などまさに不朽の作品なんだ。原作の梶原一騎全盛期でちばてつやの画力、構成力が相まって今では20巻はさほど長くはない尺だが読了後に大長編を読み終えたようなある種の脱力感と余韻が残るのもすごい。

チッチはまず少年院時代の青山君を話題にした。こんにゃく戦法は言われると思い出す人も多いだろう。カーロス・リベラやウルフ金串などのライバル名も出てきてそうだそうだと二人でいくらでもエピソードが出てくる。思えば最後の試合になるホセ・メンドーサとの試合は彼らもリングサイドに登場するし両手ぶら下がりやクロスカウンターなどそれまでのジョーに出てくる戦法が織り交ぜられドラマで言えば総集編最終回を意識したものだった。ほかまだ細かい話題は出たがあまりにもジョーオタクっぽい内容なので省く。チッチも語って少しは溜まっていたものが吐き出せたのじゃないか。それよりこんな傑作を漫画だとかボクシングが出てくるとかで食わず嫌いしている平成の子らに読ませたいものだ。ただ与えられていないだけで私が子どもにしたようにセット20巻を学校にでもおけばみんなハマること請け合いなんだがー。

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