2014年5月28日水曜日

人面腸

大腸内視鏡検査をしていると最近よく目に付くのが大腸憩室だ。高齢者になると1個のみ見つかる人から10個、20個はたまた50個以上見つかるまで4、5人に1人は見つかる。たまに憩室内が化膿する憩室炎や出血を来す場合があるが通常は特に治療することはなく経過観察でよい。

今日検査した人は70才半ばの男性で下血がありS状結腸と上行結腸に憩室多発していた。上行結腸にも血液付着目立ったのでここの憩室が出血原因とは推測出来たが、なにせ緊急の検査で浣腸のみで見たため糞便も多く出血源は分からずじまいだった。

そのままS状結腸まで抜いてきてふとそこの憩室2個を静止画に撮ると何だか人の顔に腸管が見えた。便が嵌まった憩室二つが両目に見え管腔が笑った口そっくりだ。粛々と検査をしている最中なので「わあ、人の顔みたい」と言うスタッフは誰もいない。私も黙して語らず、しかしどうしてもそう見えるのでちょいといたずらしてみた。少し空気を吸引し中心部にお鼻を作ってみたのだ。豚鼻っぽくなり先ほどの方が可愛かったかな。で、後でみんなに指摘してあげようと思いつつ検査を終えた。

でも終わるやいなや服緑Nsが「さっきの、人の顔みたいでしたね」と言い、ムッちゃんNsも「あはは、私もそう思っていた」と、何だみんなそう思っていたのか。思うことは同じなんだ。でも私がわざと鼻を作ったとは思っていなかったようで「相変わらずのこてる先生」だと少しあきれていた。そんなわけで本日話題の「人面腸」を写真で確認してみてちょ。
つづけてエア吸引で私が作ってみせた「鼻付き人面腸」です(⌒о⌒)

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