2022年12月28日水曜日

今年最後の磯賀氏

青雲会病院の年末業務は明日29日の午前まで、だ。で、今日28日の私の仕事は外来、救急、そして当直だ。

まあ、いつもの通りというか、いつもにも増してというか、こてる氏ならぬ磯賀氏だった。午後の救急では3台を受けた。仮に入院が必要だったしても入院させるのは難しかった。事前に外来のホントだ師長から「ベッドの関係で安易に他院からの入院依頼は受けないで下さい」と念を押されていたのだ。3台のうちで印象的だったのは高齢女性の居眠り運転の自損事故で、本人の話しでは「何かパラパラと音がしたと思ったら車ごと嵌まっていた」そうで、運転する軽ワゴン車は無人販売所を直撃し、全壊した直後に側溝にパカッと嵌まったのだった。本人は外傷はなく少し頭痛がする程度。CTでも異常なしだったのは何よりだった。↓の写真参照。

夜は病棟から「お看取りの患者さんがもう呼吸をしていなくて・・」と連絡あり、死亡を確認するだけだという。すぐに病室に行くと心拍モニターは確かにゼロで対抗反射もなく、その時の私の時計で死亡時刻を確認した。電カルを開くと、その患者さんが満100歳だったと知った。入院して2週間ちょっと、CTでは腹部に腫瘍があるらしいことは分かっていたが診断書の死因は老衰にした(主治医の記載にそうあり)。確かによねぇ。で、家族は病院には来ないのかと看護師に聞くと、「長男さんがコロナに罹っていて・・来られないそうです」と。色々な意味で時代を反映しているわ。

日付が変わり、そろそろ眠たくなった頃に当直看護師から「外来かかりつけの患者さんがつじつまの合わない態度が続くので、家族が連れてきたいと言っています」と来た。名前を聞くと知っている患者さんで、肝硬変の肝性脳症対策でちょくちょくその治療点滴をだしていた。アンモニアがたまって脳の働きが落ちて挙動不審に陥る症状だ。この時間ならもう入院させるしかないか。ただ電話してから来院まで40分以上もかかり、眠くてこっちも挙動不審になりそうだった。患者さんは思ったより症状はひどくはなかったが、入院させていつもの点滴量の何倍も指示した。

結局、夜間は救急車こそ来なかったけれど、当直室のベッドに入ったのは未明だった。でもあと半日を我慢すればいい。そしたら、今年もようやく「御用納め」だ。ふうーぅ。

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