2021年11月6日土曜日

山梨だけど山がいっぱい

昨日に続いて、また山梨ネタ。

山梨と言えばフルーツ王国として有名だが、もう一つ、山なしという名に反し、山が多い。私は深田久弥の「日本百名山」を愛読していて、そこには山梨県にある百名山がいくつも出てくる。何せ日本一の富士山(3776m)の半分は山梨だし、日本第二の高峰、南アルプスの北岳(3193m)と第三の間ノ岳(あいのだけ:3190m=北アルプスの奥穂高岳と同高)がある。他に甲斐駒ヶ岳(2967m)、鳳凰山(2841m)などなど。

下の写真は夜明け直前の白峰(白根)三山(しらねさんざん)と言われる3つの高峰だ。
北岳、間ノ岳は深田久弥によって日本百名山に選ばれている。コマミさんの住む笛吹市石和(ふえふきし、いさわ)地区からは上のような写真が撮れる。これが少し西の甲府市に行くと北岳は手前の山に隠れて見えなくなる。この三山の横、少し北側の写真を撮ると今度は手前に鳳凰山、そして甲斐駒ヶ岳が見えてくる。私は甲斐駒の山を指してコマミさんに「この山の名前は?」と尋ねた(↓写真参照)。本やTVのグレートトラバース百名山などで知った知識で甲斐駒ではないかと思ったからだ。しかしコマミさん「あら、知らなーい」だった。
へ?となった私、手前のアラビアンナイトに出てくるような変な建物は?と尋ねると「ああ、それはちょっと前までドンキホーテがそこで店をしていたの」と教えてくれた。私はネットでやはり右端の山が甲斐駒ヶ岳だと確認出来た。深田久弥が「日本百名山」の中で「東京から山の国甲斐を貫いて信州に行く中央線。私たち山岳宗徒にとって最も親しみ深いこの線路は、いったん甲府盆地に馳(は)せ下った後、今度は釜無川の谷を左手に見おろしながら、信州の方へ喘ぎながら上っていく。さっきまで遠かった南アルプスが今や車窓の外に迫ってくる。甲斐駒ヶ岳の金字塔が、怪異な岩峰摩利支天を片翼にして、私たちの眼をおどろかすのもその時である。汽車旅行でこれほど私たちに肉薄してくる山もないだろう」と甲斐駒ヶ岳の紹介文の冒頭に書いている。甲斐駒を拡大してみる。確かに金字塔(ピラミッド)の形態をした立派な山容だ。
これほど立派な山なのに地元民のコマミさんは私にちゃんと教えることが出来なかった。その存在すら気にしていないくらい。ならば鳳凰山の有名なオベリスクもたぶん知らないだろう。上の上の写真の鳳凰山(地蔵岳)には特異な形状の突起があってオベリスクとも呼ばれている。にわか山オタクの私も当然知っている。↓地蔵岳山頂のオベリスク。
実は石和から肉眼で小さいながらも確認出来るのだ。写真を見て私は確信した。
南に眼を向けると、山頂だけだが富士山も見える。↓参照。
カールに言わせると、「コマミさんの以前住んでいた実家は山梨市の扇状地高台にあってそこからだともっとはっきり富士山が見えて感動的だった」だそうから、上の写真の先っぽだけのけちくさい姿ではなかったということだ。↓は少し望遠で拡大した富士山。
甲府盆地にいてもこれだけの有名な山々が拝めるのか。山好きにはたまらないが関心のない地元民にはそれほどでもーなんだ。昨日の桃の話題と合わせればネットで下のような写真も披露出来る。笛吹市からの遠くに白峰三山、手前に桃の花と素晴らしい眺めだ。
コロナ窩が落ち着きつつあり、春には山梨の桃源郷と南アルプスや富士山との共演を眺めてみたいと切に思ったことだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿