2021年11月25日木曜日

朝ドラ、朝イチ「まぼろし」の神回

MHK朝ドラの「カムカムエヴリバディ」をちょくちょく見ている。岡山市の菓子屋の娘、橘安子(上白石萌音)が主人公で繊維会社の跡取り息子と結婚するが夫は学徒出陣で出征してしまう。すでに先週の放送内容から戦死して戦争未亡人になるんだなと視聴者には予想できる展開だ。しかしそれとは別の意外な展開が今日はあり、朝ドラが終わった後の「朝イチ」で驚きのシーンが見られた。

ドラマでは空爆のため実家が被害に遭い、妻と母を亡くした父親も体調を崩したため安子は実家を手伝う。その父親金太(甲本雅裕)におはぎを習うなどした日の夜、金太は幻覚なのか、昼間、おはぎを盗んだ少年の声が聞こえ、あわてて戸を開けると、そこには戦地に行った安子の兄算太(濱田岳)がいた。金太はおはぎを盗んだ少年に算太を重ねていたが、突然の算太の帰宅に金太は喜び、これまでの思いや、妻、母を失った悲しみなどを赤裸々に語る。そんな父を算太は「戦争だったんじゃ、仕方ねえ」「そげん気を張るな」となぐさめる。勘当を理由に、息子が戦地に行く時に意地を張って見送れなかった金太ではあったが、後悔がずっと胸にあり、算太と出会え、心の重しが取り払われたような笑顔を見せるのだった。

見ていた私たちは算太はまぼろしで実は戦死しているのではないかと思った。しかしだ。最後の城田優のナレーションで、「金太が亡くなっているという知らせが入ったのはその翌朝のことでした」というまさかの“ナレ死”でこの日の放送は終わったのだ。あのー、実は私はまだ役名をしっかり把握していなかったので「金太」というのは演じている濱田岳かと思った。だってほら、彼ってCMなどで「金太郎」じゃない。でもちゃんと考えれば「金太」は父親の名前で、すでに死の境にいた金太は算太のまぼろし(実際は昼間の少年)としゃべっていたことになる。死んだのは金太。父親の方だった。そうか。

ここで現実に戻る。なんと「朝ドラ受け」をする朝イチの3人、博多華丸大吉の二人と鈴木アナウンサーが座ってはいるのだが、番組開始と同時に鈴木菜穂子アナが顔に手をやって「もう、ダメだ・・」と号泣する姿が流れ、スタジオは大混乱になりかけた。ゲストを紹介しないといけない鈴木アナがしゃべることが出来なくなり大吉も華丸も明らかに動揺している。
「ダメだ、もう」と鈴木アナ。
鈴木アナの号泣が収まらない。
「ニュースセンターに 振ってみましょうかね」と大吉。でも、だめで・・
「これ、まぼろしーってヤツでしょ」と気を利かす華丸。
ようやく鈴木アナがゲストを紹介。「まぼろしー!」のIKKOさん。
場が明るくなり「よかったぁー」と大吉。
いやはや、これぞ生放送のハプニングの面白さ!私を含め鈴木アナにもらい泣きしそうになった視聴者も多かったろう。「まぼろし」つながりでIKKOに収束できて神回とはこのことを言うのかも。

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