2021年7月17日土曜日

白鵬の生き様

土曜午前は外来で午後は夕方まで日直だった。まあ、わりとヒマでゆうくりと過ごせた。

帰りの車中で大相撲を見ていた。なにせ、白鵬と照ノ富士がここまで全勝で来て優勝争いをしている。白鵬は6場所休場後の復活と進退をかけ、照ノ富士は横綱昇進をかけてとそれぞれに思惑もある。明日の直接対決に向けここで負けるわけにはいかない。

照ノ富士は高安とでこれもちょっと見ものだった。照ノ富士は番付下の力士で高安にはかなり分が悪い。優勝した先々場所も負け、先場所も勝つには勝ったが危なかった。さて今度は・・うん少しもたついたが今の力関係ならやはり照ノ富士だった。これで無傷の14連勝。横綱昇進は100%間違いないな。

で、白鵬だ。先週の日記でも白鵬支持を書いたが、大関正代相手にやってくれたね。あの仕切り方、正代の突進を防ぐ意味があったのかもしれないが、場内も「なんだあれ」と異様な雰囲気だった。
はあ、白鵬、また叩かれるよ。ただ、私には分かるな白鵬の気持ちが。絶対に勝ちたい、ならばどうするかと考えてのことなんだろう。そして白鵬にはルールの範囲内ならこれくらいいいだろうとの思いがあるし、品格や周囲の雑音よりも勝利することそれが一番という信念のようなものがある。とにかく勝ちにこだわる、それが自分の立ち位置と思っている。美学を追求しても負けては元も子もないって。実際ふがいない成績だったら辞めてもらうというのが協会のスタンスだった。モンゴル出身で勝つこと以外に誰も守ってくれない社会に身を置き、フォーリナー(Foreigner:異邦人、外国人)としての生き方、それを体現している。「自分は勝ち続けることでしか存在意味がない」少なくとも彼自身はそう感じ、その様に生きている。

私自身はさすがにあんな相撲までしなくてもとは思うが、これまでの白鵬の生き様を見るにつれ今日は白鵬らしい取り組みだった、そう思う。

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