2020年8月16日日曜日

下克上じゃぁ

 相変わらず外は酷暑だしコロナの夏はステイホームに限る。

甲子園交流試合は2試合目の帯広農対健大高崎が意外で面白かった。誰がこの試合を帯広農の勝利と予想したろう。北海道のしかも21世紀枠選出の甲子園でまだ未勝利の学校に対し、一方は昨秋の関東大会を制し神宮大会でも準優勝をし選抜大会があれば優勝候補の一角であったはずだ。だが試合はやってみなければ分からない。序盤から帯広ペースで健大は一度もリードを奪えなかった。プロ志望の高崎の下慎之介は球がやや高めに浮き打たれたのに、終盤に登場した帯広のピッチャーは90km台のスローカーブを投げこれに高崎の打者がくるくると三振をする。ヒット数は帯広9本に高崎8本、そんなに差はないが、結果は4対1で帯広だった。

今大会は1試合限りで事前に対戦相手も決まっていた。勝っても負けても後はないわけでこの1試合に集中する。力の差はあってもおおむね接戦が多く面白い試合が多い。同じ高校生、本来力の差はそんなにない。やっぱり高校野球は面白い。今大会はコロナで何もかも中止の中、本当にいい企画だった。関係者に感謝だ。

NHK杯の囲碁対局も見た。二回戦の上野愛咲美女流本因坊対志田達哉八段はこれまた感動した。上野愛咲美の打ちっぷりが見事で全く男性棋士に引けを取っていない。志田八段は若手の有力株で2年前のNHK杯では準優勝もしているくらいだから価値ある勝利だ。1回戦もNHK杯優勝経験のある三村智保九段に勝利していた。彼女はまだ18才、つい最近、全棋士参加の流星戦で女性として初めて決勝に進み惜しくも準優勝だったが囲碁界としては大きなニュースになった。今回の打ちっぷりを見て確かに男性に伍していけるだけの実力の持ち主と分かった。41手目の上辺への打ち込みがすごい。アマチュアからするとまるごと石を取られそうでとても打てない。

↑「中押し」は相手投了のこと、「ちゅうおし」と読む。「なかおし」は間違い。

NHK杯の棋譜参照→。https://www.nhk.or.jp/goshogi/igo/score.html?d=20200816

YouTubeでの解説も→。https://www.youtube.com/watch?v=8pDP2ugy1hE

スポーツでもゲームでも実力が下と思われている方が快勝すると面白いし元気づけられる。巣ごもりTV観戦もいいもんだぜ!

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