2016年11月18日金曜日

当直の夜もNHKBS

うわっ、久々の金曜当直、しかも明日土曜も外来勤務だ。こまごました訴えの患者が5、6人来て未明に呼吸困難の患者はすわ入院かと思われたがネブライザーで症状軽快し本人の希望で帰宅となった。

合間合間は医局でソファ寝しつつ録りだめビデオを見ていた。この前も書いたように見るのはNHKBSが中心だ。特にドキュメンタリーの「アナザーストーリー」は見応えがある。今夜は「日活ロマンポルノ」の特集を見た。MCの女優沢尻エリカも「ポルノ?それもNHKが特集?」といぶかるように話したようになかなか他では見られない内容でしかも低俗な切り口ではなく当時の日活の置かれた立場、それに抵抗する常識的な映画人、受け入れる立場の純な映画人、監督や女優の肝の据わり方、そしてそこで育った監督らが後に活躍している事実など決して興味本位なものではなく、かといって行儀良すぎることもなく(当然、男女のからみのシーンも出てきた)感動的ですらあった。

で、横溝正史だ。今夜は「犬神家の一族」をテーマに推理作家やオタクらが語り合うという番組をやってくれていた。犯人もバレバレで当然話し合うのでマニア向けだ。明日はその角川映画版、そして「獄門島」を新たにドラマ化して放送してくれる。はたして「獄門島」ではちゃんとあの有名なセリフを言ってくれるのか。「気ちがいじゃ仕方がない」をである。推理小説としての評価では「獄門島」が横溝作品の第一位に上げられるのに映画、ドラマ化では「犬神家」と「八つ墓村」の二つに後塵を拝しているのはこのセリフに原因があると言っても過言ではない。このセリフを放送禁止用語だとして言い換えたりして使わなかったり「きがちがうが」なんてわずかに言い回しを変えたりする。これでは面白さ半減、本を読んだことのある人ならきっと分かってくれるはずだ。

さてさて、少しでもきちんと寝なくちゃと当直室に行き、シャワー後ベッドで今度はBS1を付けるとツアーファイナルで錦織対チリッチをやっていて、ちょうど第1セットを錦織が取るところだった。すでに錦織の準決勝進出が決まっているのでこのまま第2セットも勝つだろうと見ているとなんだか急に調子を落として相手にポイントをとられている。うん?第2セットは取られるのか。で、そのまま結果を確かめずに寝てしまった。結果、続けてセット取られて負けてしまうとは。いくらNHKBS好きでも最後まで見ることはできなかった。錦織のアホ!

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