2016年6月6日月曜日

「よう、しゃべるもんだ」

1週間後にまた朝礼スピーチの番が回ってくる。まだテーマを決めておらずどうしたものかと逡巡しているとき、いいヒントをムッちゃんNsが与えてくれた。それは「人に注意するとき、その行為に対して注意すべきでその人となりまで注意してはならない」というものだ。例えば遅刻した人に対して「遅刻してはいけない」はいいが「遅刻してだらしないな」はあまりよくない。叱る側からすれば似たようなものかもしれないが受け取る側は違う。前者だと次は遅刻しないようにしようと思うが後者は人格まで注意され傷つくし少しいらっとする。遅刻のことよりもやもやした気分でその日を過ごすことになるだろう。

今日午前は胃カメラ担当ではなかったが「検査が多くて手伝って欲しい」とムッちゃんNsに言われ検査をしていた。その合間にシホねえNsと電カルのことで話をしていたところ、ムッちゃんが「よう、しゃべるもんだ」と胃カメラ台の近くから私に言い放った。要するに「いつまでもしゃべらないでさっさと胃カメラしてよ」と言いたかったのだろう。しかし私はカチンときた。「あんたっておしゃべりね」と言われたわけでむかむかした気分で胃カメラをし始めた。そこでパッと閃いた。そうだ、これを来週のスピーチネタにしよう。人への叱り方には上手い下手がある。その中でも行為と人格をごっちゃにして叱ってしまうのはまずいってことを強調すればいいんだ。

検査が終わるとこのムッちゃん発言を手帳にメモした。さっきまでもやもやしていた気分はこれで消え、スピーチの構想をあれこれ考え始めていたのだった。

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