2016年6月29日水曜日

ポリープ患者

(当直明けにもかかわらず朝から仕事がびっしり、帰宅後は案の定BTQ・・。日頃も疲れもあるせいか日記を書いても話しを膨らませられず腰砕けになっている。書いていて眠くなるので仕方ない)

この日、大腸内視鏡でポリープ多数の患者がいてポリペクトミーや生検で取りまくった。その数10個以上。ポリープ取りに慣れている私でもさすがに辟易した。で、以前はすべてのポリープを病理検査に出していたのだが今回は大きめの5個だけにして微小ポリープは提出しなかった。捨てたのだ。これはポリープ治療の最近の考え方で、できるだけポリープを取り全くない状態にすることで将来の大腸癌予防につなげようということだ。ポリープのないいわゆるクリーンコロンになると明らかに大腸癌死亡低下のデータが出ていて主に欧米のトレンドとなっている。ただ、取ったポリープを病理検査していると手間がかかりすぎるため大きさ、形で良性と判断すれば出さすにすまそう、それでよいと考える。今までは5mm以下のポリープはすぐに癌になるわけでもないので取らずに経過観察または放置していた。その方針は今でも多くの施設が踏襲している。青雲会病院でも基本そうだが、新しい方針も試してみようと昨年末から試しているところだ。

で、1週間後に「取ったポリープの病理結果を説明します」と患者に伝えておいたのだが以外な結末にあんぐりとなった。

(今、夕方18時半。ちょっと時間ないのでまたあとで)
(ボウリング練習終わって帰宅。今日は昼食後仮眠がしっかり取れたのでだいぶ元気になった)

そうそう、そのポリープ患者なんだが、1週間後に結果説明を聞きに来ることはなかった。そして永久に来ることはない。なんと首つり自殺してしまったのだ。詳しいいきさつは分からない。ポリープを苦にしてということはないだろう。いやー、分からないものである。

0 件のコメント:

コメントを投稿