2016年2月16日火曜日

予期せぬ身の入った〇〇〇

今、ヒラメグDrが週1火曜午前だけ非常勤で来ている。近々大阪で美容内科の雇われ院長らしき勤務も始まると聞く。それで東京で研修を受けているそうだ。美容内科とは聞き慣れないがメスを使わず薬や簡単な注射で美容の治療をするものらしい。その中には・・と朝からくくっと笑いをこらえて話したのが、男性の局部にヒアルロン酸の注射を打つというのがあるとか。さすが彼女がそんなことはしなのだが「もうびっくりです。都会は進んでいますねぇー」だって。

さらに肥満の人に出すやせ薬が二つ。一つは私も知っている食欲抑制薬「サノレックス」。これは保険診療でも使用可能な薬だが非常に使いづらいもので私は一度も処方したことはない。商品名より一般名の「マジンドール」の方が格好良くて覚えやすい。これは超肥満患者(肥満度が+70%以上又はBMIが35以上)にしか使用できず、その組成は覚醒剤に似たものだし、まず使ったというケースは見たことがない。

そしてもう一つが「ゼニカル」。これは余分な脂肪分を吸収して便と一緒に脂肪排出させる肥満治療薬だ。日本ではまだ未認可で個人の使用に限り輸入が認められているそうだ。けっこう効くそうだが大きな問題があって、上司Drが言い放ったセリフがこの薬の特徴をよく現しているという。それは「予期せぬタイミングで身の入ったおならが出る」というもの。ネットでも「消化されない脂肪分はそのまま便になって出てきます。結果として、ウンチが非常に臭く、また漏れやすくなります」とか「トイレにはものすごい匂いのラー油のような油がたっぷり浮かんでいます。これだけの油が排泄されるのだからダイエット効果があるのも納得するに十分です。そのような状況になったら、今度はおならをしてください。おならと一緒に油が漏れ出てきます。これが猛烈にくさく、下着やズボンに付くと部屋中が臭くなります」などの使用後感想が出ている。上司曰く「これってアウトじゃね?ー」だって。そりゃそうだ。常にお漏らしと悪臭の危険がつきまとうなんて仕事や遊びだってやってられないよ。

いやー、美容内科って都会人の欲望を相手にする診療科なんだねー。

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