2016年1月11日月曜日

音楽ドキュメンタリーが好き

休日の夜間はどうも夜更かししてしまう。何だかそのまま寝るのがもったいなくて・・。うってつけに録りだめしたビデオもいっぱいあるしー。眠気の程度で15分は朝ドラ、30分は「日本百名山」「P★LEAGUE」、1時間はNHK特集ものや韓ドラ、1時間半の囲碁番組、2時間は民放バラエティー特集などを選んで見る。そして見終わったら基本消去する。そうしないとハードディスクが足りなくなる。

昨晩は昨年11月に録画していた「坂本九」の特集1時間半を見ていたが寝落ちしてしまっていた。午前2時か3時ごろ目が覚めたためまた最初から見直した。面白かった。「上を向いて歩こう(スキヤキ)」は今や海外では日本の歌として真っ先に上がる曲になっている。日本のイメージは古くからのフジヤマ、ゲイシャに次いで「スキヤキ」なのだ。「上を向いて歩こう」が日本からのペンフレンドが送ってくれたレコードがきっかけで地方のラジオ曲で評判になりそこのDJがキャピトルに働きかけメジャーリリースが決まった。それが何の宣伝もせずに坂本九の歌声でヒットチャートの1位を3週続けたのである。これ以降未だに日本人の1位は出ておらずこの曲がいかに偉大かということだ。もちろん、最初に作詞した永六輔、それに曲をつけた中村八大の功績が大であるが、実は坂本九が若干オリジナルを違えて歌ったところが欧米人にフィットしたというのは初めて知った。「♪〜むいいて、あるこぉおぅぅ」の部分で若いのにジャズやロカビリーを身につけていた九ちゃんのセンスが受けたのだった。

それでもアメリカでゴールドディスクを受け取る際に九ちゃんは「この曲は自分の力ではない。八大先生や永六輔さんのおかげだ。自分が受け取るのはおこがましい」と向こうの関係者に言ったのだそうだ。なかなか謙虚でよろしいのだが、プレゼンターにこう言われ思いを新たにした。「いいえ、あなたが受け取るべきなのです。名曲というのはいつまでも残るが歌い手はいずれ忘れ去られる。だからこそ私たちはこの賞をあなた(歌手)に上げるのです」そのゴールドディスクは亡き夫を慕い続けている柏木由紀子によって今でも自宅の記念部屋の一番目立つところに飾られてる。

音楽ドキュメンタリーってのはたいてい面白く興味深い。民放BSがこのところ主に昭和時代のヒット曲をじっくり聴かせたり、BSジャパンがあの年のこの一曲をじっくり取り上げるなど力を入れている。1月8日もビリーバンバンの「白いブランコ」を特集していた。見てから聴くと「へー、いい曲だったな」と思えてくる。アレンジが本人たちの指向ではなくプロ職人の押しつけだったそうだが結果的にはそれがいい味出していた。ちなみに初めて知ったがこの曲はビートルズの初期隠れた名曲「ジス・ボーイ」に触発されて作ったフォークロックだったという。「ジス・ボーイ」・・ジョン・レノンの作で日本ではデビュー作にして超大ヒット曲「抱きしめたい(I Want To Hold Your Hand)」のB面だった。当時のタイトルは無理に意訳しなくていいのに「こいつ」(笑)。日本人にとって初めてのビートルズソングの一つだった。

そうだ、NHKはもう最近は「そして歌は誕生した」をやってくれないな。土曜日にたまに特集があり20分くらいでヒット曲の裏側やエピソードを紹介してくれ放送は欠かさず見ていた。また復活して欲しい番組の一つだわ。

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