2014年12月11日木曜日

神経性食欲不振症

救急で急性腸炎疑いの20代女性が来るというので診れば何と2年以上前に拒食症で私が診察した人だった。当時は体重34kgくらいだったかな。本人にさほど自覚はなく心療内科専門病院に紹介したもののそこで上手くいっていないと聞いたっきり連絡は途絶えていた。今日診てみていやはや驚いた。下痢が続き一気に体調を崩したようで体重は何と26kg!自力で寝返りもうてず返事もかすかにうなづくだけ、ようここまでなったものと呆れた。もはや命にかかわる状態で即入院となった。

私は過去に数名神経性食欲不振症の患者を入院させた経験から普通の内科医には治療は無理で心療内科や精神科の専門医による治療が必要と理解している。でもこのようにそれ以前の問題なら入院治療だ。もしこの女性が一人住まい(かつてその時期もあった)だったなら誰にも気付かれず部屋の中で死んでいた可能性すらあった。実際にそのようなケースもあると聞く。今は母親が側にいたから瀬戸際で切り抜けられたが危なかった。命の際を垣間見て彼女の心境に大きな変化が訪れればいいが・・。ため息つきながら入院指示を出す私であった。

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