甲子園決勝は沖縄尚学と日大三との間で午前10時から開始された。が、私は土曜外来があってじっくり見ることは叶わず。ちょこっと1回に日大三に1点先行されたのを見て、先発の新垣君大丈夫かなぁと思っていたが、次にネットでチェックするとすぐに1点返して1対1の均衡状態が続いていた。
後でカールから聞いたところ、「すぐに同点になったのでこの試合勝てるかも」と思ったそうだ。そしてその後沖尚が少しずつ加点して結局3対1で優勝してしまった。カールはもちろん大喜びしたが「でもねー、興南の時(2010年)の優勝ほど感激はしなかったかな。沖縄からのメールも今回はほとんど来なかったし、前回はチェーンメールのようにいっぱい来たけど・・優勝を何回もするとそうなるのね、悪いわねぇテルくん」と、まあ上から見下ろされてしまったよ〜。
うう、1991年、沖縄水産が2度目の決勝進出を果たした時の準決勝の相手は鹿児島実業だった。その時は私とカールとでTVの前で丁々発止よ。沖水は2年連続準優勝で初優勝はならず、その3年後、樟南が決勝に進出し鹿児島が先だぜと意気込んだが佐賀商に負けてしまった。しかし1996年の選抜で鹿実が智弁和歌山相手に優勝し、甲子園での優勝は鹿児島が沖縄より先んじたのだった。えっへん。がしかし、1999年には今回沖尚の監督の比嘉公也がエースで活躍し選抜初優勝をした。その時には試合途中で沖尚優勝を確信し「カール、おめでとう、沖縄も優勝やな」と言ったのを覚えている。
それから21世紀に入ってからは沖縄に押されっぱなし。鹿児島はベスト4くらいまでは何回か行くものの、優勝を狙えるチームはなかなか出て来ず、その間に沖尚が2008年選抜2度目の優勝、興南が2010年春夏連続優勝ときて今回の沖尚の夏優勝だ、はあ・・。カールに言わせれば「40年前くらいまでは沖縄のチームはリードしていても、どうせ逆転されると思っていた」そうで、実際そうだった。それが沖水の活躍などで本土と十分に渡り合えると自信を持ち始めた。今じゃ誰も沖縄は弱いなんて言わない。むしろ常に強豪県だ。
別に野球やスポーツに限ったことではない。沖縄そのものがかつてはあからさまな差別や偏見もあった。それの裏返しで甲子園の観客ほぼ全員が沖縄のチームを応援するという時代もあった。しかし芸能の分野などでも安室奈美恵が出てきて頃から一変し、沖縄出身が逆に憧れられるようになった。それは一般の人にも浸透し「沖縄出身ですか、沖縄イイですねー」になったのだ。
沖縄の人たちは地元愛が他県の人たちよりずっと強い。今回の優勝でますます自信を深め自分たちを誇りに思うことだろう。ただ今回の観客の雰囲気を見ると沖縄への応援の方が大きかった。まだ若干だが判官びいきは残っているのかもしれない。「また沖縄かイヤだな」と思われるくらいになるか、沖縄県民も「また優勝ね、ふーん」くらいになれば本物だろうな。
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