2025年8月17日日曜日

末吉か吉川か

 夏の甲子園も3回戦に入って熱戦が続いている。今日は朝一から沖縄尚学と仙台育英の注目カードがあり、私はネット麻雀を打ちながら横目で観戦をしていた。どちらも九州大会、東北大会での優勝経験があり、全国制覇もしている強豪校だ。特に沖縄出身のカールは「尚学院に勝って欲しい」と沖尚や沖縄尚学でなくて尚学院ってよく言うんだ。法人がかつて塾経営から学校経営に移行した経歴からそういう癖がある。そしてじっと観戦するわけでなくちょくちょくTVから離れるんだよ。「私が見ていると負けそう」とか「怖いから」って言うの。なんか女子に多いよな。ソフトバンクホークスファンのサブアラドDr妻は日本シリーズでは相手チームの攻撃の時はわざと見ないようにしていると聞いた。「打たれて点が入るのが怖い」って言うんだそうな。

試合は接戦でどっちが優位ということなく終盤に入っていった。沖尚の2年生左腕ピッチャーの末吉君ってのはいい球を投げるよな。私も最近はじっくり高校野球を見ていないので彼が評判のピッチャーとは知らなかった。身長はさほないものの下半身は非常にがっちりしている。速球にスピンが掛かっていて簡単には打たれない球質だ。三振もよく取る。

カールが「ついさっき知ったんだけど、末吉君って一般入試で入って来たんだって。中学時代の投球を比嘉監督は見たことがなかったそうよ」と驚いていた。へーえ。普通、沖尚くらいの強豪校になるとセレクションとかいって選抜テストがあり野球が上手くても簡単には入部出来ない。大阪桐蔭や横浜、智弁和歌山などみんなそうだ。こんな逸材が埋もれていたなんてねぇ。この末吉投手、ピンチになってもメンタルが強いのか崩れなくて頼もしい。

延長に入って多少沖尚にツキがあり5対2で勝利した。カールはその時は午前9時半開店のスーパーに行っていて試合結果を知っていなかった。帰宅時に「沖尚が勝ったよー」と教えると「え、うそ。負けると思っていた」と目を丸くしていた。いいねえ、純粋に地元校を応援出来て、しかもベスト8にも残っているなんて。

夕方、チッチが所用で帰鹿するため空港まで迎えに行った。車中、例によって甲子園ネタが始まり、チッチは新幹線で羽田まで向かっている時、隣席の人がスマホで熱心に沖縄対仙台育英の試合を観戦していて、仙台がミスして点を入れられた時に「ああ、ちっ!」と悔しがっていたそうだから宮城出身の人だったんだろうとチーは思っていたそうだ。無論、沖尚が勝っているからといって喜ぶ素振りは出来なかったそうだが・・。

そして自宅に帰るまで私たちはほとんど高校野球談義に興じた。子どもたち中で唯一チッチだけが高校野球オタクなってくれて嬉しい限りで、今回はチーが面白い画像&話題を私に提供してくれた。それは沖尚末吉投手と仙台育英吉川投手のスコアボード表示が面白いヨということで、どうこう言うよりその画像を見た方が早いだろう。

「末吉」「吉川」と並んで出ているが、これ横で読んでも縦で読んでも「末吉」「吉川」なんだよなーって。私は「あはは確かにねー」と意外な着眼点に笑った。オタクだけの話題と思ったものだが、この日記は2日遅れなので8月19日Yahooニュースにもその話題が出ていた。

甲子園の地上波生中継で「気づかなかった」「奇跡」 スコアボードの珍光景に目を奪われるファン続出」とタイトルがあって「連日熱戦が繰り広げられる中、17日の3回戦、沖縄尚学(沖縄)―仙台育英(宮城)戦では偶然生まれたスコアボードの珍光景が注目を集めていた。両チームの先発は沖縄尚学の末吉良丞投手と仙台育英の吉川陽大投手。スコアボードには「末吉」の下に「吉川」と表示され、縦に読んでも横に読んでも末吉と吉川になる並びとなっていた。」と紹介されていたのだ。いやはや、どうでもいいことが話題になるのは私たちなどごく一部の高校野球オタクだけのことかと思いきやそうでもなかった。この夏の暑い時期、日本中が一過性の高校野球オタク化するのかもしれん(笑)。

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